Narration: ある日、権助という男が佐吉という年寄りの元を訪ねた。
Gonsuke: 佐吉さんこんにちは!調子はどう?。
Sakichi: ああ、権助。ぼちぼちさ。今日はとても寒いね、だから魚のスープを作っているよ。これは我々を暖かくしてくれるよ。
G: それはいいね!お腹が減っているんだ。なんの魚をつかっているんだい?。
S: ふ、、、フ、、、、
G: うん?!。
N: 佐吉はとある理由で魚の名前を言いたくなかった。権助は再び聞く。
G: 魚の名前をおしえておくれよ。
S: そ、、それは、、、河豚、だよ。
G: 河豚?、あー、うーん。。えーと、家に帰らなくっちゃ。
S: なんだい?!どうしてそんな突然に帰るんだよ?。
G: うーん。。そういえばあまりお腹が減っていないんだった。お昼にたくさん食べたから。
S: はーん!、河豚を食べることを怖がっているんだな。
G: ああうん、、そうだ。怖いよ。聞いたことがあるぞ、河豚を食べて死んだ人のことを。河豚には毒がある。
S: 心配するな。この河豚はちゃんとした店で買ってきたんだ。毒はすでに抜いてある。
G: ほんとう?。じゃあ、佐吉さん先に食べてみてよ。年長者だし。
S: うん、、、いや、、権助、先にたべなさい、あなたはお客だから。
N: 権助、佐吉、共に食べるのを恐れており、彼らはスープを見つめるのみだ。
S: そうだ!、だれか他にここに来るかもしれない。そいつに先に食べてもらおう。そいつの体が大丈夫なら、我々も食べよう。
G: それはいいな!。
N: 少しして、佐吉の近所に住む熊さんが訪れた。彼は古新聞を収集している。
Kumabei: 佐吉さん、こんにちは。古新聞はありますか?。
S: 今日は無いんだよ。ところで、ここに魚のスープがあるんだけど、ちょっと持っていかない?。
K: スープ?。
S: そうなんだよ。権助さんとわたしでそれを食べているんだ。でも、多すぎてさ。今日みたいな寒い日にはこれはちょうどいいよ!。
K: それはいいな!、ありがとう!。
N: こうして、熊さんはお椀一杯の河豚のスープを持って、帰った。暫くのち、権助と佐吉は熊さんの家に行き、窓越しに熊さんがそれを食べているのを眺めていた。彼の調子は良さそうに見える。
G: んー、熊さんは大丈夫そうだな。河豚の毒は抜けているようだね。
S: いいね!、よしじゃあ、食べよう。
N: 二人の男はすぐに佐吉の家に戻り、スープを食べた。
G: あー、これはうまい!。
S: うん、うまい。熊さんにスープを分けるんじゃなかったな。ははは。
G: 全部二人で食べるんだったね!。ははは。
N: 二人はスープを全部たいらげた。その時、熊さんが佐吉の家に来た。
K: こんにちは!。ご挨拶しに来たよ。
S: こんにちは。
K: うーん、佐吉さん。スープは食べたかい。
S: うん、権助さんと一緒に食べたよ。
K: 体の調子はどうだい?。
S: もちろん、調子いいよ!
K: ふー!、それなら良かった!。それじゃあわたしも、家に帰って河豚を楽しもう!
G: あれ?さっき、河豚食べてたんじゃなかったの?
K: ううん。あれは味噌汁だよ。
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