皆さんの多くは「エコー」と言う言葉をご存知かもしれません。皆さんはその言葉がギリシア神話由来だと言うことを知っていましたか?。これが、その物語です。
エーコーは美しいニンフでした。ニンフは自然の精霊です。エーコーは森の中での遊びを楽しんでいました、そしてアルテミス、狩の女神、はエーコーに多くの好意を持っていました。アルテミスはいつも言いました。
「私はこれから狩に行く。一緒に行こう、エーコー。」
エーコーは、良いニンフでしたが、しかし彼女は完全、というわけではありませんでした。彼女は多くを話しすぎるのです。エーコーはいつも最後の言葉を持っていました。最後の言葉、というのは、彼女が誰かと話をした時彼女は、誰かが話を終えた後にさらに何かを言う、という意味です。
ある日、女神ヘーラー、ゼウスの妻、が森の中に彼女の夫を探すために入ってきました。ヘーラーは思いました。
「ゼウスはニンフと遊んでいるに違いない。私は彼を家に連れ帰らないと!。」
それは事実でした。ゼウスは森の中に居り、幾体かのニンフと良い時間を過ごしていました。エーコーは思いました。
「ヘーラーは激怒するだろう!。ニンフ達には逃げるための時間が必要だ。」
そうして、エーコーはヘーラーの元へ行き、彼女との会話を始めました。
「親愛なる、ヘーラー。ここへ貴方がきてくれるとは私には信じられません。私はとても嬉しく思います。今日は素敵な日だとは思いませんか?。」
エーコーは全てのニンフが逃げ去るまで会話を止めませんでした。ヘーラーはこのことに気が付き、そして激怒しました。
「貴方は私を貴方の言葉で謀りました。其れ故、私は貴方から言葉を剥ぎ取ります。しかし、全てを剥ぎ取るつもりは、在りません。貴方は他人の言葉を発言することは出来るでしょう。しかし、自分自身の言葉は決して発せません。」
その時からそうして、エーコーは他人の言葉のみを発せるように成りました。
それから、ある日。エーコーはナルキッソスが狩をしているところを見ました。彼は端正な容姿を持つ若者でした。エーコーはナルキッソスに恋をし、彼について行きました。彼女は彼と会話をしたかった、しかし彼女は自分自身の言葉を使えませんでした。彼女はナルキッソスが発言するのを待ちました。
数日後、ナルキッソスは狩をしていて、彼の友人達から離れました。彼は森の中を歩いて、大きな声で叫びました。
「誰かここに居ますか?。」
エーコーは言いました。
「ここ!。」
ナルキッソスは辺りを見回しましたが、誰も見つけることができませんでした。彼は言葉を続けました。
「来て。」
そしてエーコーは応えました。
「来て。」
しかし、その時はエーコーはその姿を見せることをしませんでした。
そうして、ナルキッソスは言いました。
「会おうよ!。」
そして、エーコーは同じ言葉を言い、ナルキッソスの元へ行きました。ナルキッソスは驚き、言いました。
「僕から離れてよ!。」
彼は逃げてしまいました。
エーコーはとても悲しみ、洞窟での暮らしを始めました。彼女はとても悲しかったので、彼女の身体は消滅してしまいました。エーコーは岩に姿を変えましたが、彼女の声は残りました。
彼女は現在でも山の中に存在します。彼女は彼女に話しかける者に対し、応えかけるでしょう。
--Now you know the sad story behind the word, "echo."
(今、あなたは「エコー」という言葉の裏にある悲しい物語を知りました。)