むかしむかし、あるところに良い若者と彼の父親が住んでいました。彼らはとても貧乏でした。父親は老いて弱く、彼は働くことはできませんでした。若者は山で木樵をしていました。彼は彼ら二人の食べ物を得るために厳しく働かなくてはなりませんでした。しかしそれでも、充分なお金を作ることはいつも難しいことでした。彼らはいつも空腹でした。
父親はよく言いました。
「幾らかでも酒がのめたらなあと思う。」
良い息子は彼の父親の夢を叶えてあげたいと思っていました。しかし、お酒を買うためのお金を、彼らは持っていませんでした。彼らは食物に使うお金ですら、充分持たなかったのです!。
老人は弱く、弱くなっていきました。息子はもっとお金を作りたいと思いました。そうしたら、彼は父親のために幾らかお酒を買うことができます。彼は毎日、より長い、長い時間、働くことを始めました。
ある日、彼はとても一所懸命働いていました。彼は時間を忘れ、辺りは大変暗くなっていました。彼は家に歩いていました、しかし、よく辺りを見ることができませんでした。彼の足が岩に当たりました。彼は転び、地面に横たわりました。その時突然に、彼は何かの匂いを嗅ぎました。それは、とても良い匂いでした。
「この匂いは何だろうとおもう。どこから来るのだろう?。」
若者は辺りを見廻しました。彼は、水が岩から湧き出ているのを見ました。それは小さな滝でした。素晴らしく良い匂いは、そこから来ているように見えました。
「あの水を少し飲んでみよう。」
彼はそれを飲み、驚きました。それは水では有りませんでした。
「わっ!、これは酒だ!。」
若者は彼の腰帯に竹の水筒を持っていました。彼は素早くそれを酒で満たし、家に走りました。
「父さん、父さんのために酒が幾らかあるよ!。」
「どうやって酒を買ったんだい?。我々はお金を持っていないのに。」
息子は滝のことを説明しました。
「なんと不思議なことだろう!。」
父親は嬉しくお酒を飲みました。
その日より、息子はその滝にて、彼の父親のためにお酒を汲みました。このおかげで、父親の状態は良くなりました。
皆が、息子と滝の話をしました。すぐに元正天皇がこの良い息子の話を耳にしました。天皇はこれはとても素敵な物語だと思いました。天皇はその息子に会いに来ました。その若者と一緒に、天皇は滝に向かいました。
「私は、この水が酒になったのは、あなたがあなたのお父様の為に一所懸命に働いたからだと考えます。それは奇跡です。」
そうして、天皇は若者は領主に成るように言いました。若い領主は彼の父親の面倒を見て、二人はそれ以来幸せに暮らしました。
この奇跡により、天皇は元号を変えました。彼女はそれを養老としました。養老の意味する物は「老齢の者の世話をすること。」です。
お酒の流れる滝は、養老の滝と呼ばれるようになった、と言われています。