ボンジョルノ！。こんにちは、わたしはサンマリノです。わたしの公式な国名は、サンマリノ共和国です。わたしは国の中に在る国、です。みなさんは、わたしの周りを囲んでいる国を思い浮かべることができますか？。察しがいいですね！、それはイタリアです。わたしはイタリアの東の海岸近くに位置します。ベニスの南、約１７０Km位の所にみなさんは私を見つけることが出来るでしょう。わたしは八丈島と同じくらいの広さであり、世界で５番目に小さな国です。みなさんが私の周囲を自動車でドライブするのには、たったの２０分間を必要とするだけでしょう。
わたしの歴史について、みなさんにお話しさせてください。わたしは４世紀初頭くらいに誕生しました。おどろきましたか？。わたしは極めて古い国なのです。マリーノという名のクリスチャンの石工が、ローマ帝国から山に逃れてきたと言われています。ローマ皇帝は当時、キリスト教を認めていませんでした。マリーノは逃亡したのち、彼と同じような人々のためのコミュニティを創りました。わたしはマリーノにちなんで名付けられました。ヨーロッパの人々がまだアメリカのことを知る以前に、この地で行政が始まりました。
人口はたったの、約 33,000 人です。国民は殆どのことを自分たちで処理しますが、法廷については他国の人、主にイタリアですが、に依頼をしています。その理由は、ここでは国民の皆がその皆ともまた、とても深い知り合いだからです。それでも、世界で最も低い犯罪率を持つ国の一つであることを、わたしは誇りに思います。またサンマリノには、５５０年間以上、戦死者が一人もいません。そうなんです、サンマリノは長期間の戦争を経験していないのです。
わたしはまた、とてもユニークな政府を持っています。国民は、一人の人物が強大な権限を持つことを望みませんので、そこには執政と呼ばれる二人の長が存在します。二人は６０人の大評議会議員の中から選出されます。彼らの仕事は６ヶ月間であり、長期間に渡るリーダーはいません。また、彼らは６ヶ月間を終えると、３年間の間再び執政の職に就くことはできません。この行政の仕組みは、７５０年以上古いものです。
わたしは「アレンゴ」についても、みなさんにお知らせしたいです。それは、政府に対して直接意見を言える機会を、国民に与えるシステムです。大変重要な、古くからの伝統です。サンマリノが生まれた時から、それは始まっています。新しい執政が選出された際に、誰でも政府に直接、言いたいことについて書くことができます。そして、それぞれの意見は政府により大きな声で読み上げられます。これらの意見はとても真剣に取り扱われます。わたしはわたしの国民がこの伝統を継続していることに対して、誇りに思います。
わたしは、サンマリノの人々が、この国を設立させた人々と同じように、強く在り、また平和と自由を尊び続けることを、願います。
