むかしむかし、貧乏な女性と彼女の息子が農園に暮らして居ました。彼女の息子の名はタロウといいました。彼らは一所懸命に働いていましたが、充分な食べ物を得られませんでした。その地域には必要な分の雨が降らなかったのです。
ある年、ほとんど雨が降りませんでした。それで彼らには、ほぼ全く食料がありませんでした。タロウの母親は忙しく、忙しく働きました。彼女は働きすぎて、亡くなりました。
いまでは一人ぼっちのタロウは、来る日も来る日も24時間のあいだ泣き崩れるくらいに悲しみました。そうして、やっとタロウは眠りに落ちました。
タロウは寝続けました。彼は眠りに眠りました。彼の友人は彼のことを心配しました。友人達は彼に会いにきましたが、彼は常に眠って居ました。友人達は時々タロウに食物を与えましたが、彼は起きることなくそれを食べました。
村長がタロウの家に訪れ、彼に話しかけました。しかしタロウは起きることはありませんでした。彼を起こすために大きく騒ぐ子供達もありましたが、彼は睡眠を続けました。
3年間が過ぎ、タロウの田んぼはまるで田んぼには見えませんでした。田んぼは、人の背丈ほどの草でいっぱいでした。
そうして、ある早朝、タロウは突然に眠りから覚めました。
「いい思いつきを得たぞ!。」
彼は、田んぼの中に向かいました。彼は草を刈り、そうして田んぼを耕しました。人々は彼を見て驚きました。
「寝タロウが寝て居ない!。」
今や、田んぼは新しい稲のための準備が整って居ました。しかし、変わらずその地域には、充分の雨は在りませんでした。
タロウは肩に鍬を掛け、川に向かって歩き始めました。村の男の一人は彼に尋ねました。
「おい、川でおまえは何をするつもりなんだい?。」
タロウは答えました。
「僕は、水路をととのえるんだ!。」
「川は、とても遠いぞ!。鍬ひとつで、水路は掘れないだろうよ。」
皆は笑いました。しかし、タロウは川に向かい歩き続けました。
タロウの計画を聞いた子供達もいました。
「ぼくはタロウにきょうりょくする!。」
子供達はタロウに次から次へと続きました。彼らはみんな歩いて歩きました、そうして彼らは川にたどり着きました。タロウは彼の鍬で掘り始めました。彼は掘りに堀り、子供達も一所懸命に掘りました。
子供達の親は心配をし、彼らの子供たちを見に行きました。親達はとても驚きました。タロウと子供達はとても一所懸命働いて居ました!。そうして親達も、協力することを決めました。
太陽は西に入り始めました。ついに、水路は田んぼに届きました。川の水は水路に入り、そしてとうとう、田んぼは十分な水を得ました。
「ぼくらは、やったぞ!。」
皆は大きく声をあげ、タロウに労いました。
その日から、充分な雨がない時でも田んぼは水で満たされました。そうして、彼らは多くの米を育てました。村人は豊かになりました。タロウと村人はそれ以来ずっと、幸せに暮らしました。