むかしむかし小さな村に、働き者の若者が暮らして居ました。毎日彼は、朝早くから夕遅くまで田んぼで働きました。
ある夕方、若者は家まで歩いて居ました、そして彼は子供達が子狐に石を投げつけているのを見ました。
「やめろ、そんなこと!。ちいさな動物を傷つけるな!。」
子供達は逃げ、若者は子狐に言いました。
「大丈夫かい、君?。二度と子供達に捕まるようなことは無いようにな!。」
子狐は幸せに山に帰りました。
次の夕、若者は家に帰って居ました。そのとき突然に、母狐とその子供が樹の後ろから飛び出てきました。母狐は汚れた頭巾を若者の足元に置き、言いました。
「昨日はわたしの子を救ってくれて、ありがとうございました。これは貴方様への贈り物です。この頭巾をかぶると、動物達の声が理解できるでしょう。」
そうして、母狐と彼女の子供は去りました。
若者はその狐の言ったことを理解できませんでした。しかし、彼はその頭巾をとりあげそれを身につけました。そのとき突然に、彼は彼の上方からの声を聞きました。
「あの田んぼのお米は、今や準備ができたぞ。」
「ほんと?、それなら、わたしあしたの朝ごはんにしよう。」
「あそこのおばあさんには気を付けろよ。彼女は危険だぞ!。」
若者は見上げ、二匹の鳥を樹の中に見ました。彼は理解できました!。彼は頭巾を脱ぎ、それを見つめました。
「これは魔術だ!。」
そうして、彼は二匹のカラスを樹の中に見ました。彼は頭巾を被り、彼らに耳を澄ませました。
「おひさしぶり。きみの村になにか新しい出来事は在った?。」
「うん、あった。村長さんの娘がびょうきでさ。ぼくは聞いたんだけれど、彼らの家の屋根を修理するときに屋根裏の中に蛇が居たんだ。いまも蛇はそとに出られないんだ!。」
「ほんとう?。それなら、娘さんの病気はその蛇がげんいんかな?。」
「そうなんだよ。もし蛇を助ければ、娘は直ちによくなるだろう。でも人間は動物達が何を言っているかわからないから、彼女がなぜ病気かは、知る由もないね。」
若者は大変驚きました。彼は村長の家に急ぎました。若者は村長に告げました。
「私は村長の娘さんを良くすることが出来ます。」
村長は彼の娘のことをとても心配して居ました。そういうわけで、村長は若者を屋根の上に登らせ、穴を開けさせました。若者は蛇を発見しました。蛇はとても弱って居ました。
「かわいそうに。きみはこれで全て大丈夫だよ。」
若者は蛇に幾らかの水を与え、庭に放しました。そのとき突然に、娘は布団から起き上がりました。
「わたし、よくなりました。」
彼女は言いました。
村長はとても嬉しかった!。彼は若者に言いました。
「若者よ、わたしの娘を助けてくれて、ありがとう。彼女の命を救ってくれた!。わたしは娘を、お前に守って居てくれて欲しい。私の娘と結婚して、私の息子になってくれやしないだろうか?。」
このようにして、若者は村長の娘と結婚をしました。二人はそれ以来、幸せに暮らしました。