むかしむかし、右の頬におおきなこぶのあるおじいさんが住んでいました。彼はこぶが嫌いでした、しかしそれを取り去る方法がありませんでした。
ある日、おじいさんは山に薪を集めに行きました。彼は山の中深くに行き、薪を集めていました、そのとき突然に雨が降り始めました。
彼は一晩中雨が降るかもしれないなと思いました。おじいさんは大きな穴がある樹を見つけました。彼はその中に入り込み、そうして直ぐに眠ってしまいました。
おじいさんは生き生きとした騒ぎの音と音楽に気がつき目を覚ましました。樹のほど近くでだいたい20匹の鬼たちが食べて飲んで居るのでした。そのとき、鬼たちは踊り始めました。そうして、鬼たちは楽しい時間を過ごしているように見受けられました。おじいさんは踊りが大好きで、その音楽はゆっくりと彼を樹から抜け出させました。そしてそのとき、彼はは鬼たちと一緒に踊りだしました!。
「ほい、ほい!、えっさか!、よいしょっと!」
おじいさんは素晴らしい踊り手でした。鬼たちは彼の踊りに見惚れました。
「よお!、おじいさん。もっと踊ってくれよ!」
おじいさんは踊りに踊りました。
そのとき突然に、太陽が登り出ました。鬼たちは行かなくてはなりませんでした。
鬼の大将が言いました。
「おい!、じいさん!。明日もかならず来いよ。なにか大切なものを見せてみろ。おまえが帰ってきた時、おまえにそれを渡してやる。」
おじいさんは、考えることなしに、彼の右の頬のこぶに触りました。
鬼の大将は叫びました。
「はっ!、じいさん。そのこぶがお前にとって重要なものなのか!。いいよ、俺たちにまかせておけ!。」
鬼はおじいさんのこぶを引き抜きました。それは彼の頬から、ぽんと外れました!。おじいさんは彼の顔に触れ、驚きました。おおきなこぶは、無くなった!。
おじいさんは彼の村までずっと踊りながら帰りました。
おじいさんの隣に、左の頬にこぶのある、もうひとりのおじいさんが暮らして居ました。このおじいさんは彼の隣に住むおじいさんのこぶが、いまではもう無くなっていることを知りました。彼の隣人は彼に、経緯を語りました。そうして、彼もまた山の奥深くに向かうのでした。
おじいさんは彼の隣人が、ちょうど以前の夜にしたよう、樹の中で待ちました。そのとき、鬼が来ました。鬼たちは食べて飲み始めました。
鬼の大将が叫びました。
「誰かが我々を見ているのが俺には、感ずる!。昨日のじいさんに違いないな!。でてこい!。」
おじいさんは怖くなりました、しかし彼は鬼たちのところに歩き出ました。このおじいさんは全く踊れません。彼は踊りを試みましたが、それはあまり良いものではありませんでした。
鬼たちは楽しくありませんでした。
「それは、踊りでは、ない!。」
彼らの内の一匹が言いました。
「こぶをもって、家に帰れ!。」
鬼はこぶを彼の右頬へ投げつけました。
おじいさんは泣きながら家に走り帰りました。今では彼は、こぶを彼の左頬と彼の右頬にもつことになりました。