エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

「Micronesia」(2020 年 6 月 18 日 放送分)

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 やあこんにちは、みなさん。わたしはミクロネシア連邦です。わたしは 607 の、西太平洋にある小さな島々から成る国家です。

 みなさんはわたしがどこに在るか知っていますか?。みなさん、社会科の時間ですよ。地図を広げてください。まず、オーストラリアを見つけましょう。そうして北に上がり、パプア・ニューギニアをみなさんは見つけます、よね?。そうしたら、もうすこし北に上がり、東に行きます。みなさんはそこに、わたしのことを見つけるでしょう。

 首都はポンペイ島のパリキール。わたしの公用語は英語ですが、8つの主要な現地語が存在します。すべての島を合わせた総面積はだいたい奄美大島の広さです。わたしの島々にはたくさんの観るべき面白い物事があります。たとえば、人と同じくらいの大きさの、巨大な石の硬貨であるとか!。

 

 今日は、わたしの島の一つ、プンナップ島と呼ばれる島についてのお話をしたいと思います。それは山を持たない平坦な島です。そして、徒歩で周りを歩くのに 40 分くらいしかかかりません。約 300 人の人々がそこに暮らします。また、人々はとてもシンプルな生活をして居ます。彼らは電気を持ちません。水道も、電話線もありません。みなさんはプンナップ島ではスマホもまた、使えません。ただし、そこには大きなすばらしい大洋、大きな青い空、が、みなさんを待っています。

 島の名前は「航海術の生まれた場所」を意味します。わかりますか、ここで暮らす人々は、伝統的な方法で航海をする技術を持つ最後の人類のうちの一つであると言われています。この伝統的技術の達人は、モーターエンジンを用いず風のみを扱い、カヌーで航海することができます。そして達人は、彼が向かう方向を知るのにコンパスを使う必要はありません。達人は日中は、波の形を読み、鳥を観察し、風を感じています。夜には、暗い海の中、達人は星座と風の吹く方向を使って航海をします。カヌーでは一時間あたり 20Km の速度で航海することができます!。1975 年、六人の男たちがこの航海術を用い、ミクロネシアから沖縄までの 3,000 Km を旅しました。彼らは 47 日間でこれを成しました。彼らはとてもすごい船乗りじゃないですか?。

 

 月に一度、プンナップ島の男たちみんなは漁に出ます。彼らは一度にたくさんの魚を捕るために、大きな網を海面の下 12m に設置します。漁を導く達人が、どこに網を落とすか、何時網の中に魚を追うかを決断します。そうして、魚は島に持ち帰られ、みなに平等に配られます。もしみなさんがそこに滞在している際には、みなさんにもそれは、与えられます。

 プンナップ島の人々は彼らの航海術に誇りを持っています。そして、わたしはその伝統技術を彼らが生かし続けていることに誇りを持ちます。もしみなさんが南洋の島で寛ぎたいのなら、また、髪を風に海を航海したいと思ったなら、わたしのことを思い出してくださいね!。

 

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