むかしむかし、お爺さんとお婆さんが暮らしていました。お爺さんは彼の畑で野菜を育てていました。しかし、わるい狸が夜に畑に来るのでした。狸は彼らのおおくの野菜を食べてしまうのでした。これはほとんど毎日起こることでした。お爺さんは大変に怒りました。彼は罠を仕掛けることにしました。
ある朝、お爺さんは畑へ出かけました。彼は狸が罠に掛かっているのを見つけました。狸はお爺さんに言いました。
「お願いです、私を逃してください。私は二度と、悪さをしないと約束します。」
しかし、お爺さんは狸を信じませんでした。彼は狸を長い縄で縛り上げ、家に持ち帰りました。彼は彼の妻に言いました。
「今晩は餅といっしょに狸の汁をいただこうか!。」
その時、お爺さんは天井に鉤を取り付け、長い縄をそこへ投げました。彼は縄を曳き、狸は宙に吊されました。
お爺さんが彼の野菜畑へ出かけたのち、お婆さんは餅を杵と臼でつき始めました。狸は弱った声で言いました。
「親切なご婦人、私は決して、悪さは繰り返さないと誓います。私を放してくれませんか。」
お婆さんは言いました。
「ごめんなさい、でもそれはできないの。」
彼女は再び餅づくりを始めました。しかし、それはお年寄りの女性には大変な作業でした。
狸はある思いつきを得ました。彼は優しい声で言いました。
「親切なご婦人、貴方はお疲れでしょう。もし私を放してくれたなら、私はお餅づくりを手伝いましょう。」
まず、お婆さんは言いました。
「ありがとう、でも手伝いは必要ありません。」
しかし狸は、私が手伝いますということを何度も何度も言い続けました。
彼は、
「私はあなたを手伝いたいだけです。お餅作りが終わったなら、あなたはまた再び私を縛り上げられますよ。」
とさえ、言いました。
とうとう、お婆さんは彼を放しました。狸は言いました。
「ありがとう。さて、あなたのお餅づくりを手伝います。」
彼は杵を拾い上げ、突然それを用いてお婆さんを打ち付けました。かわいそうなお婆さんは倒れ込みました。彼女は死んでしまいました!。狸は森へ逃げ帰りました。お爺さんが家に帰り、彼の妻を見つけました。彼は、泣いて、泣きました。
数日後、親切な兎がお爺さんに会いに来ました。兎はお爺さんと彼の妻と、友達でした。兎がお婆さんが亡くなったと知った時、彼は大変悲しくなりました。彼は言いました。
「あなたのお嫁さんは素晴らしい女性でした。私はあの狸が、再び誰かを傷つけることを阻止します。」
後日、兎は狸の家に向かい、言いました。
「狸さん、今日は大変良い日ですね。山に一緒に行き、薪をいくらか集めませんか。」
兎は狸に向かい微笑み、狸もまた微笑み返しました。彼は兎の企てを知らずに…。