エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

「Chikara-Taro ~Part Two~」(2020 年 9 月 放送分)

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 むかしむかし、子供を持たない老夫婦がいました。彼らはどちらもお風呂に入ったことがありませんでした。そうしてある日、彼らは彼らの身体から垢をとり、それで赤ん坊の人形を作りました。突然に、人形は不思議なことにほんとうの子供になりました。老夫婦はとても喜び、彼らは子供を力太郎と名付けました。彼はたいそう力強い男に育ちました。ある日、彼は家を後にすることを決めました。彼は自分がどのくらい強いのかを知りたかったのです。道中、力太郎は他の、二人の強い男に出会いました。彼らの名前は御堂太郎と石コ太郎と言いました。彼らは仲間になり、一緒に旅を始めました。しばらく歩いたのち、彼ら三人は町にたどり着きました。それは大きな町でしたが、道には誰も居ませんでした。

 

 彼ら三人は長者の家のそばを歩きました。彼らは若い女性が一人泣いているのを見つけました。

 

「どうされました?。なぜ泣いているのですか?。」

 

 力太郎はその女性に尋ねました。彼女は答えました。

 

「毎日、この街に化物が現れ、一人、人を食べるのです。今日は、化物は私を食べるのです。」

 

 彼女は再び泣き始めました。

 

「心配するな。我々がお前のため、その化物と闘う。」 

 

 そうして、三人の強い男たちは化物が現れるのをあった。真夜中が過ぎたところ、怪しげな音が聞こえて大きな、大きな化物が道に現れました。それは山のように大きいものでした。

 

「わたしはお前など恐れないぞ!。」

 

 御堂太郎はそれに駆け寄りました。彼はその化物の左膝をなんどもなんども打ちつけました。化物は怒り出し、御堂太郎を摘み上げ彼の大きな、大きな口の中に放り込みました!。

 

「次は、僕だ!。」

 

 石コ太郎は化物に突進し、右膝を打ちました。これはその化物をほんとうに、ほんとうに怒らせました。化物は石コ太郎を摘み上げ、彼もまた口の中に放り込みました。

 

「心配はいらない。私がお前たちを助け出す!。」

 

 力太郎はその化物を彼の大きな金棒で撲ちました。化物は彼を捕まえようとしましたが、彼の膝は痛んでいました。そして力太郎はとても疾かった。力太郎は化物をなんどもなんども撲ちました。彼は化物が彼を捕まえる前に、常に跳び避けるのでした。しかしその時、化物はその大きな金棒をとらえました。化物はその金棒を、まるで鉛筆のように半分に折るのでした。それには、力太郎はほんとうに怒りました。彼は飛び上がり、化物の鳩尾を撲ったのでした。そのとき、御堂太郎と石コ太郎はその化物のおおきな、おおきな鼻から飛び出しました!。

 はたして、力太郎は化物を摘み上げ、空中に放り投げました。化物は落ちてきて、強か地面に当たりました。

 

「おまえらはおれより強い。もうここへは二度とこないよ。」

 

 化物はそういい、逃げて行きました。

 

 その町の人々はとても喜びました。彼らは力太郎と二人の強い男の周りを踊りました。長者は言いました。

 

「私の娘の命を救って頂き、有難う御座います。」

 

 長者は力太郎に、彼の娘との婚姻をお願いしました。御堂太郎と石コ太郎はその長者の二番目と三番目の娘と結婚しました。

 力太郎は彼の母親と父親を町に招き、彼らはそれ以来皆幸せに暮らしました。

 

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