Akito: 待ってくれて有難う、ベン。あのコンビニに行ってジュースを買ったよ。はいこれ、この硬貨をどうぞ。
Ben: 10円硬貨?。
A: それをよく見てよ。その硬貨の上には平等院の鳳凰堂の建物の絵が在る。
B: んー、アキト…。君は僕に10円硬貨を見せるためだけに、ジュースをお店に買いに行ったの?。
A: そうだよ。硬貨をお土産に持っていたらいいよ。
B: それは間に合ってるよ。僕らは平等院の前に立っている。実物を見た方がよりいいのではない?。
A: 君には、もりあがって欲しかったよ…。
Narration(Ben): ぼくはベン。今日、アキトとぼくは京都府の宇治市にいる。ぼくらはここに、平等院にある有名な鳳凰堂をみるためにいる。
B: アキト、みて。屋根の上のあれは鳥の像?。
A: あれは鳥ではないんだよ、あれはフェニックス!。鳳凰は「フェニックス」を意味するんだ。そして堂、は「ホール」を意味する。だから、この建物の英語名はフェニックスホール、だね。
B: あー、なるほど。ねえ、あそこに他に像があるよ。建物がフェニックスホールという名前をつけられたのは、その像が理由なの?。
A: それは理由の一部だね。建物が羽を広げた鳥のように見える、というのも理由だよ。それで、鳳凰堂と呼ばれるように成ったんだよ。
B: あー、建物は大きな鳥みたいにみえるよ!。
A: 正式な名前は「阿弥陀堂」だよ。この建物の中心に、阿弥陀如来が在るから。近くにいって、観てみようよ。
B: ワオ。これはほんものの金かい?。
A: あーうん。平安時代にこれが作られて、金箔で覆われたんだよ。
B: あー、これは遠すぎるな。足に触ることができないよ!。
A: もちろんそれはダメだよ、ベン。これは国宝だ。
N(B): つぎに、ぼくらは鳳翔館に向かった。このミュージアムではたくさんの国宝を見ることができる。たとえば寺院の鐘であるとか、鳳凰堂の屋根にある鳳凰の原型像であるとか。
A: 鳳凰の絵が1万円札に在るのを知ってる?。あれは実際に、ここに在るうちの一つなんだよ。
B: しらなかった!。1万円札をおみあげにしてもいいかい?。
A: おいおいだめだろう!、おみあげ売り場を見ようか。
B: よし、いこう!。
A: ああ、見てよ。シールや、トランプ、ハンカチに…。
B: 普通のお店ではこれらは買えないのかな?。ああ!このデザイン、本当にクール!。
A: 買えないんじゃ無いかな?。この消しゴムはこのお土産屋さんで一番売れるものの内の一つだと聞くよ。
B: ワオ。あれは鳳凰堂の絵かな?。金色だ!。この消しゴムは使うにはいい物すぎる!。
A: ほんとうだね。この鳳凰を観てよ。とても写実的だ。まるで飛んで行きそうだ!。
B: よし。僕は消しゴム10個を買いに行くよ。ああ、マスキングテープもあるな、それにクリアフォルダー、それと…。
A: ベン、落ち着こう。
B: ああ、だめだ。10円足りない。アキト、あのさっきの10円硬貨、僕にくれない?。
A: まったく!。
B: おねがい。