Saori: イッペイ、良い写真は見つかった?。
Ippei: あ?、ああ、うーん…。
S: あなたは探しているの?、それとも何か別のことをしているの?。
I: 探している。
S: あなたは、あなたの子供時代の最高の写真を選ばないとならないの。皆が私たちの結婚式でそれを観るわけだから。私は、自分のものはすでに選んだわ。
I: 分かってる、サオリ。分かっているよ。
S: ねえ、これは何?。あなたの後ろのこれはスペースシャトル?。
I: ああ、この写真は僕が…。
S: NASA、でしょう?。あなたがアメリカのNASAに行ったなんて私は信じられない!。あなたはそのことについて私に話してくれなかったよ!。
I: それはだって、北九州のスペースワールドで撮った写真だからだよ。
S: スペースワールド?。
I: 2017年に閉園したアミューズメントパークだよ。
S: そうなんだ…。あなたのそばにいるのはお父さん?。
I: そうだよ。父さんはその時は病気ではないね。
S: この写真のあなたはとても幸せそうにみえるわ!。
I: うん、僕はそこに行くのを長い間夢見ていたからね。
S: 私はあなたが宇宙に興味を持っていた事を知らなかった。
I: 高校時代、僕は宇宙飛行士になって宇宙に行きたかったんだ。
S: ほんとう?、宇宙飛行士のあなたを今では想像できないわ。
I: それは良くないなあ。
S: でも、私はいちご農家のあなたを知っているだけなのよ。
I: 宇宙飛行士は少年達の間では人気があるんだ。全ての少年に愛される、宇宙飛行士に関する漫画が在ったんだ。
S: ああ、覚えているわ。私のクラスの男子みんながその漫画について話していたことも。
I: 当時僕は、ロケットに乗り、宇宙を冒険したかった!。
S: それが、あなたの子供の頃の夢だったのね。
I: 夢、じゃなかったよ。僕は本当にそれをするつもりだった。
S: どういう意味?。
I: 僕は勉強を熱心にして、自然科学の授業のある大学の情報を集めた。
S: どうして自然科学なの?。
I: 宇宙飛行士になるためには、自然科学を学ばないとならないんだよ。
S: ワオ!、あなたは本当に宇宙飛行士になるつもりだったんだね。
I: 僕は毎日ジョギングし、健康的な食物を摂った。僕は高校に通う間は病気をしたことはない、知ってるよね。
S: 私、感動した。それでどうして、あなたの夢を諦めたの?。
I: うん…。
S: 分かった!、大学入試で合格できなかったのね。
I: ううん、そうではないんだ。試験は合格した。
S: そうなんだ?、じゃあ、何が在ったの?。
I: 僕の父さん。僕の高校最後の年の夏の間に、彼は病気に成った。
S: あ…。
I: 彼は病院に長い間いた。そして彼は僕によくこう言った、”お前は農園のことは心配するな。お前はお前の夢を追え。”、と。しかし僕は出来なかった。
S: そうかあ。
I: 僕は家族の事業を継続する事を決心した。だから、大学で農業を学んだ。そうして、ここにいま僕がいる。
S: お父さんはあなたに何て言ったの?。
I: 彼は、”お前はばかだなあ。”、と言った。こうも言った、”いつか或る日、お前は自分の夢を追わなかった事を悲しく思うぞ。”、と、
S: あなたは悲しさを感じた?。
I: 有り得ない!。僕は、農家になったから君に出会った。
S: ほんとうね!。いちご農家にあなたが成ってくれて、私は嬉しいわ。
I: 僕は結婚式にはこの写真を使うよ。父さんは天国で笑顔でいてくれるはずだよ。