深く、暗黒の地下に死者の世界、黄泉の国が在った。
イザナキは黄泉の国の大きな御殿の扉に歩み寄った。彼は死人の、彼の妻を呼んだ。
「最愛の妻よ。私と共に家に帰ろう。」
イザナミは答えた。
「最愛の夫。あなたに早く来て欲しかった。私は既にこの国にて調理された食物を口にしてしまった。一度でもその食物を摂ると、あなたはもう去ることは出来ない。あなたと共にここを去ることができるのかどうか、黄泉の神に相談に行かせてください。ただ、中を見ない事を私に約束してください。」
「約束する。」
イザナキは待った。しかしイザナミは戻らなかった。イザナキは心配になり、彼の約束を破った。彼は扉の内部を見た。そこはとても暗く、嫌な匂いがした。イザナキは中に入りそこで、蛆がそこから湧く、彼の妻の死体を見た。黄泉の８柱の神がまた、その上に座っていた。彼らは神とは呼ばれるが、実際には邪悪な怪物であった。イザナキは逃げ始めた。彼は暗闇から彼の妻の声を聞いた。
「貴方は約束を破った！。」
しかし、イザナキは逃げるのを止めなかった。彼は長く、暗い道に添い走り続けた。彼は何か追い続けているものを感じた。それらは恐ろしい、女の怪物達だった。イザナキは彼の頭の周りにある黒蔓草を引き抜き、それに投げつけた。蔓は地面に根を張り美味しそうな葡萄に成長した。女の怪物達はそれらを食べるために、イザナキを追うのをやめた。
しかし直ぐに再び怪物達は彼を追い始めた。そしてイザナキは彼の髪から櫛を取った。彼がそれを地面に落とすと、筍が生えた。女の怪物達はそれを食べるために再び、止まった。
イザナキは思った。
「これで、私は安全だ。」
しかしその時、彼は雷鳴のような音を聞いた。それは 1,500 人の兵士と８柱の邪悪な怪物神が彼の元へ走る音だった。イザナキは再び走り始めた。彼は殆ど黄泉の国を抜けるところだったが、怪物達は未だ彼の背後にいた。
その時彼は桃の木があるのに気がついた。イザナキは３つの桃を怪物の群に投げ込んだ。それはうまく行った！。怪物達は叫びながら逃げた。
イザナキは今や、家に帰るには安全だと思った。しかし彼は見た。激怒した彼の妻が彼の後を追うのを。そしてイザナキは黄泉の国の入り口を閉じるために、大きな岩を運んだ。彼の死んだ妻、イザナミは別れ際の言葉を、岩の裏から言った。
「私は貴方の国の民を毎日 1,000 人殺す！。」
そしてイザナキは答えた。
「ならば、私はその中で子を産むことができる 1,500 件の家を建てる。」
その結果として毎日 1,000 人の人間が死に、1,500 人の人間が生まれる。
