Narration: ある日、着物屋のお金持ちの主人が、彼の息子は悪い病気で死ぬかもしれないということを知りました。医者の助言は、息子の一番の願いごとが叶うこと、でした。そのとき、息子はよくなるだろう、と。
Man: 息子よ、私に聞かせてくれ。お前の一番の願いごとはなんだ?。
Son: (咳)ぼくの願いはあまい、まあるい、水々しい…みかんを食べることです!。
M: 蜜柑?。それがお前の願いか?。よし、私の奉公人の中で一番の働き者のダイキチに、それを見つけることを頼んでみよう。ダイキチ!。
Daikichi: はい、旦那様?。
M: 私はお前に、息子に与えるための蜜柑を探してもらいたい。
D: それは恐らく簡単な仕事でしょう。蜜柑なら何処にでも見ますから。
M: うむ、ダイキチ。蜜柑は冬の果物だ。今は夏なんだよ。
D: あっ、はい…。
M: もしお前がそれを見つけられなかったなら、私の息子は死ぬだろう。そうして、お前はお前の職をなくすだろう。
D: ああ。わかりました。旦那様。
N: ダイキチはたくさん、たくさんの果物屋に向かいます。しかし、今は夏です。そのため蜜柑を見つけることは大変困難なことです。とうとう、小さな、古いお店にて…。
Shop Owner: はい、私どもは蜜柑を扱っております。下の階の箱の中にあります。
N: その箱の中に、100個程の蜜柑があります。しかし、それらはとても古く見えます。ダイキチは不安になります。彼はいい状態の蜜柑を見つけ出さないとなりません。そうして、彼は箱中を調べます。そうしてやっと、彼は完全な状態のそれを見つけます。
D: よし!。俺はこれで坊ちゃんの命を救えるぞ。それで、この蜜柑はお幾らですか?。
S O: それは100万円です。
D: 100万円?。たった一つの蜜柑に?。
S O: そうでございます。蜜柑は夏の果物ではございません。ですから、私どもはそれらを新鮮に保つために多くの金銭を使うのです。
N: ダイキチは彼の主人の元に戻ります。
M: 100万?問題はないよ!。それを今すぐ買いなさい!。私の息子は金銭よりも大切なものだ。
N: ダイキチは店に向かい蜜柑を買います。そうして、彼はそれを彼の主人の息子の元へともたらします。
S: ああ、これは美味しい!。もう僕は良くなったよ。
D: それは本当に嬉しいです!。
S: これは魔法のみかんに違いないね。ありがとう。ぼくは、おまえと、おまえのご両親にこれを分けてあげたくおもう。ここに3房ある。一つはおまえ、もう二つはおまえのご両親に。
N: ダイキチは彼の手の中にある果物を見つめ、そしてある思いつきを得ます。彼はずっと彼自身の着物屋を開くことを望んでいました。彼は考えます。
D: うーむ。この蜜柑は100万円だった。その中に10房在った。私はそのうちの3房を持っている。このことは私は30万円を持っているということを意味する。それは大金だ。私はこの蜜柑をもって今すぐここを去るべきなのかもしれない。私自身の店が開ける!。
N: そうして、ダイキチは店を去ります。3房の蜜柑が彼の手のひらの中に、在ります。