Narration: キハチが夕食の前に居眠りをしています。彼は眠りの中で話をし、笑い、そして泣きます。彼の妻、ミツ、は心配になり彼を起こします。
Mitsu: キハチ?。起きて!。あなたは悪い夢を見ていたよ。大丈夫?。
Kihachi: なんだい?。
M: あなたは睡眠中に話をしていたよ。何の夢をあなたは見ていたの?。
K: 俺は夢は見ていなかったぞ。
M: ほんとう?。どうしてあなた私に言えないの?。夢の中にわたしの他の女の人が居たの?。
K: 違う。
M: へん!。わたしはあなたは嘘をついているとおもう。
K: 俺は嘘はついていないよ!。
N: 彼らの隣の住人、トク、がこれを聞いて尋ねてきます。
Toku: おい、おい。どうしてお前ら喧嘩してるんだ?。
M: キハチが、彼の夢のことを話してくれないの。わたし、彼は他の女の人の夢を見てたんだと思うな。
T: キハチ、表へ出て話をしようか。
K: そうだな。
T: それでその、他の女っていうのは誰だい?。
K: はあ、どの女だ?。
T: キハチ、俺はお前の親友だ。どうして俺に言えないんだよ?。
N: 丁度その時、町の奉行が通りかかります。
Judge: キハチ?。トク?。何をしている?。
T: キハチが、彼の見た夢のことを俺に話そうとしないんです。
J: (笑う)お前たち、夢のことで喧嘩しているのか?。もっと深刻な事かと私は思ったよ。トク、すぐに家に帰るのだ。
T: はー、私は帰ります!。
J: で、キハチ。お前はなんの夢を見たのだ?。私は奉行だ、誰にも話さない。私には何でも話していい。
K: はい、私は何の夢も見てはいないんです!。
J: どうしてお前は嘘をつく?。奉行に嘘をつくのは良くないぞ。
K: 私は本当のことを言っているんです!。
J: 私は信じることは出来ないな。お前は何かを隠している。私はそれは気に入らない。私はあそこの木に、お前が私にお前の見た夢を話すまで、お前を縛り付けておくことにする。
K: なんですって?!。いやです!。あーっ。俺は何かの夢を見ていればよかったのになあ。
N: 奉行はキハチを機に縛り付け、彼を置き去りにします。直ぐに、夜になります。突然強い風が吹き、キハチを空中に放り上げます。それは、彼を山の中に運びます。
Tengu: キハチ。キハチ!。
N: 森の精霊、天狗、が彼の目の前に立っています。
T: お前があいつにお前の夢の話をしないので、あの奉行はお前を木に括り付けた。理不尽である。
K: そうなんですよ。公平じゃないんですよ。あなた様が私を助けてくれて、大変嬉しく思います。ありがとうございます!。
T: いやいや。で、お前は何の夢を見たのだ?。
K: 何です?。私は何の夢も見ていないんです。私はこの件はもう十分ですよ!。家に帰ります!。
T: おい!。待て!。俺はお前の命を救った。であるから、お前は俺に、お前の夢の話をするべきだと考える。もし、お前が話をしないので有れば、俺はお前を料理して夕食にして喰らう!。
K: だめ、だめです!。食べないで!。あーっ!。助けて!。
M: …キハチ?。起きて!。あなたは悪い夢を見ていたよ。大丈夫?。