Narration: ある男が街に新しくできた食堂に行きます。それはイールの食堂、鰻屋です。彼は鰻の蒲焼と酒を幾らか注文します。彼が待っても待っても、蒲焼はでてきません。2時間後、店の主人はやっと彼に料理を給仕します。
Man: 何がお前をこんなに長い時間かけさせたんだよ?。川へ鰻を捕まえにいったのかい?。それほどに新鮮な必要はないよ!。(鰻を見て)おい!、これは鰻の蒲焼じゃ無いじゃないか。これは鰻の天ぷらだよ!。
Owner: ええ、それは本日の特別でございます。私どもの調理人は本日おりません。そして私は鰻の蒲焼の作り方を知りません。私が作れるのは鰻の天ぷらのみです。
M: へん!。俺は美味しい蒲焼を食べにここに来たんだ。天ぷらじゃなくて!。
O: ええ、ええ。本日はあなた様はお支払いいただく必要はございません。しかし、たまにまたこちらにご来店くださいませんか?。
M: ほんとう?。ありがとう!。
N: 数日後、男と彼の恋人が鰻屋に向かいます。
O: いらっしゃい!。あなた様がまたいらして、私は嬉しいです。しかし、ああ…。私どもの料理人は本日おりません。ですから、私どもは鰻の蒲焼を作ることは出来ません。
M: またかい?!。俺たちはとても腹が減っているんだ!。何か作るだけでいいよ。
O: ああ、はい…。私はまず鰻をこの水槽から獲ることから、始めます。見えますよね、たくさんの泳ぐ鰻がその中に居ます。
M: 俺たちは魚を見に来たんじゃないよ!。それを食べに来たんだよ!。あー、その鰻はとても生きが良く泳いでいるね。俺はそれを食べたいな。
O: わかりました、私はそれを捕まえます。
N: 店主は彼の手で鰻を捕まえようと試みます。しかし、それはとても滑りやすい。彼はそれを掴む事が出来ません。彼はたいへん懸命に行います。そして1時間の後、主人はとうとう水槽からその鰻を取り出します。
O: よし、私は私の俎板でこれを調理しようと思います…。あーっ!。
N: 鰻が店主の手を滑り抜けるので、店主はもう片方の手を伸ばし、それを捕まえます。これが何度も何度も繰り返されます。そうしてその店主は鰻を捕まえるために走らなくてはならなくなります。
O: あーっ!。だれか、私の草履を取ってくれ!。その扉を開けて!。私は外へ出るよ!。
N: 店主は鰻を掴みながら、表へ走ります。10分後、彼の妻が台所に来ます。
Wife: 私の主人はどこですか?。
M: わかりません。彼は鰻の後を走って行きました。
W: また、だめじゃない!。数日前、主人ははるばる隣街まで行ったんです。彼は鰻の後を行きました。彼はその次の日まで家へ帰りませんでした!。
M: ほんとですか?。
N: その瞬間、店主は変わらず鰻を捕まえながら食堂に走り戻ってきます。彼は止まれずに台所を抜け、裏口から外へ抜けて行きます。男は彼の後を追います。
M: おい、止まれ!。お前はどこへ行くんだ?。
O: 私はわからない、鰻に聞いてくれ!。