Narration: 私は皆さんに室町時代の物語をお話ししようと思います。その時代、里見義実が安房国に所領を得ていました。今日、その地域は千葉県の一部です。義実は一人の娘と一人の息子を持っていました。彼の16歳の娘、伏姫は美しく、花のようでした。
Yoshizane: 私の可愛い伏姫よ、私は美しい女性にお前が育ったことを大変嬉しく思う。お前が子供の頃はお前は病弱だった。ある日、不思議な老人がお前をみて、こう言った…。
Old man: この子は不幸な星の元に生まれた。
Yo: そうして彼はお前を護るために特別な御守りをお前に与えた。それがお前の水晶珠の首飾りだ。そのときからお前は突然に健康になった。お前の首飾りにある八つの珠はそれぞれの上に漢字を持っている。それらは、「仁」、「義」、「礼」、「智」、「忠」、「信」、「孝」そして「悌」というものだ。これらの文字は八つの人間にとって大切な性質を表している。
N: 父親はこれが彼の娘との最後の会話になると考えていました。彼は戦に向かうところで、彼は死ぬものだと考えていました。ちょうどその時…。
Yatsufusa: ワン、ワン!。
Yo: 八房か?。
N: 八房は伏姫の飼う犬です。義実は驚きました、その犬が彼の口に何かを咥えていました。
Yo: それは何だ?。
N: それは義実の敵将の首でした。八房は敵将を討ちそれを義実の元へ持ってきたのです。その時彼は思い出しました。
Yo: 昨日、私は八房にこう言った。「もしお前が良い犬なら、私の敵を私のために討ってくれるか。もしお前が成功するなら私は伏姫をお前にやる。」八房がそれを実行したのだ。
N: 伏姫の母親は泣きに泣きました。とうとう、伏姫は言いました。
Fuse-hime: 父上は父上のお約束を守らないとなりません、父上。私は八房とともに行きます。
Ya: ワン、ワン!。
N: 八房は伏姫を彼の背中に乗せて去りました。
* * *
N: 一年が過ぎ、義実は伏姫を探すために山中にいました。そのとき、彼は二つの銃声を聞きました。義実はその音に向かい走り、若い侍を見つけました。
Yo: お前か、大輔か?。
N: 大輔は伏姫の婚約者です。
Daisuke: 私はその犬を仕留めました、しかし弾が伏姫にも当たりました。私は自害せねばなりません。
Yo: みろ、大輔!。娘はまだ息をしている!。
N: 伏姫は彼女の目を開きました。
F: 父上、私が死んだとしても、私の魂は里見家をいつでも護ります。
N: そうして、伏姫は最期の息を引き取りました。その時彼女の首飾りが飛散し、八つの水晶の珠は八つの方角へ飛んで行きました。