Naoya: 冷蔵庫の中に無いよ!。どこ?。おかあさん!。
Mother: 日曜日の朝にそんなに大きな声で話してはダメよ、ナオヤ。わたし、昨晩おさけ飲みすぎちゃって、あたまいたい。
N: ベッドからおきてよ!。僕のケーキが見つからないよ!。
M: あなたのケーキ?。
N: そう。おかあさんが昨日の夜冷蔵庫にそれを入れたよ。
M: あー、わたしが入れた?。
N: おかあさん覚えていないの?。ハナねえさんの誕生日パーティを僕たちしたでしょう。僕、フライドチキンを食べすぎちゃって、ケーキを食べるにはお腹がいっぱいだったんだよ。おかあさんは今日の朝それを食べるようにって僕に言ったじゃない。
M: そうね。わたしたちはあなたのお姉さんのバースディパーティをしたわね。でもわたし、ケーキを切った覚えがないなあ…。
N: うん、おかあさんは切ったよ。そして、僕はそれが見つけられないんだ。
M: おねがいだから、そんなに大きな声で話さないでよう。
N: わかった!。どろぼうが昨日の夜僕らの家にはいってきて、僕のケーキをとったんだよ!。
M: (わらいながら)えー、たいへんだ。あなた、警察を呼んだ方がいいよ。
N: そうする!。おかあさんの電話つかってもいい?。
M: おちつきなさい、ナオヤ。わたしはケーキ泥棒が居たとはおもわないな。それはたぶん…あなたのお父さんよ。
N: おかあさん、おとうさんが僕のケーキを食べたっておもうの?。
M: そうよ、彼は今日の朝ゴルフに行くために早くにおきたよ。で、朝食にそれをたべたのかも。
N: ちがうよ、僕はそうはおもわない。おとうさんチョコレートケーキ好きじゃ無いから。おとうさんはおとうさんの分をおかあさんに昨日の晩あげてたじゃない。覚えてる?。
M: あー…。それなら、あなたのお姉さんかもね。
N: ちがう。それはハナねえさんでもないと僕はおもうよ。彼女はダイエット中だって言ってた。彼女のチアリーディングコンテストがもうすぐあるって、彼女が言ってたのを僕おぼえてる。彼女は自分のケーキも食べなかったよ。
M: あら…それなら、ハナのケーキは誰がたべたの?。
N: おかあさんがたべたんだよ。
M: わたし?。でもあなた、おとうさんのケーキをわたしが食べたっていってたじゃない。
N: そのとおりだよ。それにおかあさんは自分のケーキも食べてたよ。
M: それじゃあわたし、ケーキ三切れをたべた?。
N: そうだよ。
M: それはないわよ!。わたしケーキだいすきだけれど、三つも食べられないわよ。
N: でもそれが真実。おかあさん、シャンパンを飲みながらそれを食べて、ケーキおいしいって言ってたよ。
M: あらあ…そういうわけでわたしの頭はいたいのか。それに、お腹いっぱいだわ。
N: で、僕のケーキはどこ、おかあさん?。
M: ジョンがそれをたべたのかも。
N: 彼は犬だよ!。彼は冷蔵庫を開ける事はできないよ!。
M: うむむ…。
N: おかあさん、寝ないでよ!。僕は僕の分のケーキをほんとうに食べたいんだよ!。
(電話が鳴る)
N: みて、おとうさんからのメッセージを受け取ったよ。
M: あなたわたしにそれ、読んでくれない?。
N: いいよ。「おはよう、君。僕は君がひどい頭痛に悩まされていない事を願うよ。それと、ケーキの食べ過ぎで体調を悪くしていない事を願うよ。」だって。
M: あなたのおとうさんはほんとうに優しいね。彼、わたしのことよくわかってるなあ。
N: こうも書いてあるよ。おとうさんはこう言ってる…「でも、君がナオヤのケーキまでも食べた時には僕は驚いたなあ。」
M: なにっ?。
N: 「僕が家に帰ったらナオヤに、僕がケーキを食べた、と話すよ。それで、僕は彼に新しいケーキを忘れずに買っていく。じゃあ、またあとでね。」
M: ぐうぐう。
N: かあさん!。僕はおかあさんが本当に寝ているんじゃ無いことがわかってるよ!。おかあさんが僕のケーキを食べたんだよ!。