エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

「The Three Students Part Two」(2022 年 6 月)

 

 ホームズと私は教授のソームズ氏を助けることをしていた。我々は試験問題の幾らかを、その試験の前日に写し取ろうと試みた人物を探していた。そしてその時、我々はソームズ氏の50歳になる使用人と話をしていた。ホームズは言った。

「ソームズ氏は私にこう言いました。貴方の具合が悪くなり、その窓際にある椅子に座り込んだと。なぜ貴方はこの椅子に座らなかったのです?。それはより近くにあるものです。」

「私はとても辛かったので、気がつきませんでした。」

「そうですか有難う。それではソームズさん、私は学生たちそれぞれとお話がしたい。」

 まず初めに、我々はギルクリストの部屋に向かい、次にラースの部屋、最後にマクラレンの部屋に行った。しかしマクラレンは怒りながら、我々に会うつもりは無いと行った。意外にも、ホームズには取り乱す様子は見えなかった。彼はソームズ氏に尋ねるだけだった。

「マクラレンの身長は幾つですか?。」

「ギルクリストよりも低いです。168cm くらいだと、私は思います。」

「分かりました。私は明日の朝また貴方に会いに来ます、そしてこの謎を解決します。」

 その次の朝、ホームズと私はソームズ氏の部屋に行った。ホームズはバニスター氏と会話することを依頼した。

「いいでしょう、バニスターさん。我々に真実を話してください。貴方があの椅子に座った際、貴方は何かを隠した。それは何です?。」

「私は何も隠してはいない。」

「わかりました、それでは、私はギルクリスト君をこの場に来るようにします。」

 バニスター氏は突然まるで泣きそうになっているように見えた。ギルクリストが来た時、ホームズは言った。

「ギルクリスト君、なぜ君は昨日試験問題を見たんだい?。」

 ギルクリストは泣き始めた。ホームズはそれを見て言った。

「いいんだ。人は間違いを犯す。私はソームズ氏に何が在ったかを話すつもりだ。もし私が間違っていたら、訂正してくれていい。昨日、ギルクリスト君は走り幅跳びの練習から歩いて帰ってきていた。彼は彼の運動靴を持っていた。彼が貴方の部屋の前を通り過ぎる時、彼は試験問題を窓越しに見た。彼はそれが見えた。なぜなら彼は背が高いからだ。ギルクリスト君、君は部屋に入り君の靴をその机に置いた。その窓の傍のその椅子には、君は何を置いたんだい?。」

「手袋です。」

「ああ、そうか。ソームズ氏が戻った時、君には逃げる時間がなかった。それで君は君の靴をとり、寝室に向かった。その机の切り傷は君の靴にあるスパイクからの物だ。土のかけらも、君の靴からの物だ。今日私は運動場に行き、そこで同じタイプの土を見つけたよ。それで、私のあらすじは正しいかな、ギルクリスト君?。」

「はい、正しいです。」

「そしてバニスターさん。どうして貴方はギルクリスト君を逃したのです?。」

「私はかつてギルクリスト氏の父上に仕えておりました。それで彼がまだ幼少のころから存じ上げておりました。私がギルクリスト氏の手袋を見た際、私は深くお世話をさせて戴いていた少年を助けたいと思いました。ホームズさん、ご理解いただけます、でしょうか?。」

「ええ。理解します。」

 その言葉と共に、ホームズは立ち上がり、言った。

「ワトソン、行こうか。私たちの朝食が待っている。そして、ギルクリスト君。君は今回は低いところに落ちてしまったね。我々に将来、どこまで高く登れるかどうかをみせてくれないか。」

 

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