Marie (Narration): 親愛なる日記さんへ。きょうわたしたちは学校で野球をしました。ハルトがピッチャーで、さらに彼は2本ホームランを打ちました!。
Marie: ハルト、君は大谷翔平みたいだよ!。どうかしたの?。あまり嬉しそうに見えないけれど。
Haruto: マリー、ぼくはどうしたらいいんだろう。ぼくは普段宇宙飛行士になりたいなっておもっていたんだけれど、プロ野球選手にもなりたいなっておもっちゃった。
M: ふむむ…。月のうえで野球ができたら、君は宇宙飛行士で、野球選手だよ。
H: それはいいアイデアだ!。
M: ヤマダさんとお話ししよう。ヤマダさんは科学と野球がだいすきだよ。
H: ヤマダさん、月のうえで野球をすることはできますか?。
Mr.Yamada: まず、月と地球の違いを考えてみようか。
H: 月の表面は滑らかなものじゃ有りません。野球場をつくることはむつかしいことなのかもしれない。
Mr.Y: そのとおり。でも、ひとつアイデアがある。嵐の大洋とよばれる広い空間が月面に在るんだ。それは大洋って呼ばれているけれど、水は存在しない。砂漠の方がより近いものだよ。そこに野球場を作ることができる。
H: それはいいお話しです!。
M: ほかの違いとしては、月には空気がありません。
Mr.Y: そうだね。だから選手たちは宇宙服を身につけてエアタンクを担ぐ必要があるね。
H: それは重いだろうなあ!。
Mr.Y: でも、君たちわかるよね。月面上では全てのものがより軽く感じられる。
H: もしより軽く感じるなら、もっと早く走れる!。
Mr.Y: しかし、ボールも軽くなり素早く飛んでいってしまう。月面でボールを打ったら、一キロメーターくらいボールは飛ぶだろうね。
H: ほんとうですか?。それなら、ヒットは全部がホームランになりますね!。
Mr.Y: だから、我々はいくつかのルールは変更しないとならないかもしれないね。例えば、より大きな球場が必要になるかもしれないし、飛びすぎないような新しいボールが必要になるかもしれない。
H: 飛びすぎないボールですか?。
Mr.Y: そうだね。分かりますか、月面には空気がない。もし空気があれば、空気抵抗と呼ばれるものが存在する。それは運動している物体を減衰する力だ。
H: わかりました。ヤマダさん、ピッチングについてはどうなりますか?。なにか違いはありますか?。
Mr.Y: あると思う。空気が存在しない、ということが意味するのはカーブやフォークが投げられないということだね。
H: どうして投げられないんですか?。
Mr.Y: 地球上では、カーブをかける為にボールに回転をかけることができる。しかし、空気がなければボールはカーブしないだろうね。
H: じゃあ、ぼくはストレートしか投げられないということですか?。
Mr.Y: そうだね。でも、空気がないとしたら良いこともあるよ。地球上で君がボールを投げたとき、打者までの途中でボールのスピードは減少する。しかし、月面ではボールが遅くなることはない。
H: それはいい!。ぼくのピッチングが早くなる。ぼくらが月で野球をすることはできるんだなって、ぼくは思うよ、マリー!。
M: よかったね、ハルト!。
H: ありがとうございました、ヤマダさん。いつか月でのぼくのプレイを見に来てください。
Mr.Y: それを、楽しみにしているよ!。
M(N): そうしていまでは、ハルトの目標は月面で野球をする初の宇宙飛行士になることです!。