むかしむかし、インドにて、偉大な王が住んでいました。ある日旅人がその城へ訪れました。旅人はその王に言いました。「あなたは多くの賢い男たちをあなたのお城に有していると私は聞きました。試してみても良いでしょうか。」
王は面白がり、そして彼に言いました。「良いだろう。それは何だ?。」
旅人は箱を持ち出しました。箱の中には3つの人形がありました。旅人は言いました。「これら3体の人形は同じように見えるかもしれませんが、そうではないのです。もし貴方の男たちがこの違いを見つけられないのなら、私は私が会う人すべてに、あなたのお城にには賢い男はいないということを伝えるでしょう。私は30日後にここに戻ります。」
ほぼ全ての王の男たちはすぐにその人形を見るために集まりました。しかし、彼らは違いを見つける事はできませんでした。最終的に、彼の有する一番賢い男、テナリ・ラーマに王はそれを見てくれるように頼みました。「私はお前にその違いを見つけてほしい。さもなければ旅人は我々を馬鹿にするだろう。」
テナリはお辞儀をし、言いました。「私は最善を尽くします、私の王よ。」
テナリは3体の人形を彼の家に持ち帰り、何度も何度も見ました。まず初めには、彼はその3体の人形のどんな違いも見つけることができませんでしたが、29日目、テナリはとうとう答えを見つけました。
その旅人が30日目に城に戻りました。テナリは王と旅人の元に歩み寄り説明を始めました。彼はテーブルの上に人形を置きました。テナリはそれぞれの人形を指差し言いました。「一体目の人形は悪い人形、2体目は普通の人形、最後の人形は良い人形、です。」
王はこれを聞いて驚き、尋ねました。「どうしてお前はそのように言えるのだ?。」
テナリはそれぞれの人形の右耳にある小さな穴を指差しました。そうして彼は細い針金を一体目の人形に入れ始めました。その針金は人形の口から出てきました!。「これは悪い人形です。何故ならそれは全ての聞いたものを人に話してしまうからです。それは、秘密を守ることができない悪い人間のようなものです。」
そうして、テナリは2体目の人形に針金を通しました。針金はもう一方の耳から出てきました!。「これは普通の人形です。何故ならそれは聞いた事を理解できないからです。それは、あなたを傷つけることがない人間のようなものです。」
そうして王が尋ねました。「3体目の人形についてはどうなんだ?。」テナリは3体目の人形に針金を通しました。針金は心臓のところで止まり、出てきませんでした。「これは良い人形です。何故ならそれは秘密を守るからです。それは、秘密を守ることができる良い人間のようなものです。」
旅人はこれを聞いて言いました。「私は多くの場所を旅してきました、そして過去誰一人その違いを見つけるものはいませんでした。この城の偉大な王と王の賢い男のことを私は皆に話すつもりです。しかし私に教えていただけませんか、どのようにして貴方は違いを見つけたのですか?。」
「それは秘密です。」テナリは言い、彼の手を彼の心臓のうえに置きました。