エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

「The Dying Detective Part Two」(2022 年 7 月)

 

 私はスミス氏と別にホームズの部屋に戻った、そして私はホームズが良くなっているのを見て驚いた。

「ホームズ、スミス氏がこちらに向かっている。」

「いいだろう!。私は君に、私のベッドの裏に隠れてもらう必要がある。スミスには私と二人きりだと考えて貰いたい。」

 私はベッドの裏に隠れ、そして階段を登る足音を聞いた。訪問者は言った。

「ホームズ!。聞こえるかね?。」

「スミス氏、貴方がきましたね。」

 ホームズの声は再びとても弱って聞こえた。その時、スミス氏は笑って言った。

「これは私の甥を奪ったのと同じ病だ。お前は健康な若い男性がロンドンのど真ん中で奇妙な熱帯雨林の病気で死ぬと言うことは、おかしなことだと言った。さらにお前は、私が良く知る病気とその病気が同じだと言うことも奇妙なことだと言った。」

 ホームズは答えた。

「私はそれをお前がやったのだと判っている。」

私が彼を殺した、しかしお前は私がそれをしたのだと言うことを示す方法を持たない。」

 ホームズは咳をして、言った。

「水を幾らか私にくれないか。私を助けてくれ!。」

 スミス氏はホームズに水をやった。

「私はお前が死ぬ前に、どうしてお前が病気になったのかをお前が理解するための手助けをするつもりだ。普段とは違う出来事が有ったことを思い出すことはできるか?。私はお前にヒントをやろう。お前は郵便で何かを受け取っただろう。

「スミス、私は明晰に考えることができない。私はもうすぐ死ぬと思う。」

「聞け、ホームズ!。お前のベッドの側にあるこの象牙の箱をお前は覚えているか?。お前はこの箱をあけて、その時病気になった、違うか?。」

「そうだ、その通りだ。何か鋭いものが中に入っていた。そして…。私は私の指から血液を見て…。」

「お前は愚かだよ。もし私をそっとしておいたなら、私はお前を殺そうとは決断しなかっただろう。私はこの箱を家に持ち帰ることにしよう。そうして、知る者は誰一人として居なくなる。

 まさにその時、私は外部からの足音を聞いた。扉が開き、警官が中に歩いて入ってきた。ホームズは彼のいつもの声で言った。

「全ては計画通りだよ。彼がやったんだ。」

 警官は言った。

「お前はお前の甥の殺害の容疑で逮捕される。」

「そして、シャーロック・ホームズ殺害未遂の容疑もね。」ホームズは笑いながら言った。

「警部殿、スミスの右手側ポケットに象牙の箱が在る。慎重にそれを扱ってくれ。そしてワトソン、私のベッドの裏に隠れている、が彼が彼の甥を殺害したとの自供を聞いている。この事件は難しいものだった。私は少食だが、三日間ものを食べないことは手応えのある課題だった。」

 私は彼に尋ねた。

「君が病気ではなかったのなら、なぜ私に君から距離を取るように言ったんだ?。」

「ワトソン、私はスミスが君を信じるようにするため、君に私が病気だと思わせる必要があったのだ。それと、私はその象牙の箱に不審な点があることを知っていた。だから私はそれに一切触れていない。スミスは恐らく、金銭目的のために彼の甥を殺害するために何かしら同じような物を使ったはずだ。さて、ワトソン、警察署に行き、その後夕食に行こう。私は食事が必要だ。」

 

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