エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

「Jacques Cousteau」(2022 年 8 月)

 

 今日、皆さんは海についての多くの映像を見る事ができますし、或いはスキューバダイビングを行う事で、自分達で海を探検することさえもできます。しかし、約 100  年前まで、ほとんどの人々は海中の生物について知りませんでした。ある一人の人物がこれを変革し、世界へ向けて海中の生物を紹介しました。彼の名はジャック=イヴ・クストー。これは彼の物語です。

 クストーは 1910 年、南フランスに生まれました。彼は海を愛していましたが、彼はまた、パイロットになる夢も持っていました。そして 1930 年、彼はフランス海軍に入隊しました。しかし、彼は自動車事故で両腕を骨折し、彼の夢を諦めなくてはならなくなりました。クストーは悲しみましたが、リハビリをしている期間、彼はゴーグルを身につけ泳ぎ、初めて水中の世界をはっきりと見ました。そのことは彼の人生を変えました。そして彼は海を探検することを決意しました。クストーは思いました。

「どのようにしたら私はより深く潜り、海中により長く滞在できるだろうか?。」

 1943 年、友人達と一緒に彼はアクアラングを発明しました。アクアラングを用いて、水中を長い時間泳ぐ事ができました。それは、今日用いられるスキューバダイビングタンクのような物でした。クストーはまた、写真も愛していました。それで彼は同じように、水中カメラを開発することを援助しました。

 

 第二次世界大戦中、クストーはスパイとして活動していました。また、彼は水中の生物を撮影することを始めました。1950 年代、彼はイギリス海軍の古い船を調査船に改造し、海を探検するために世界中を旅行することを始めました。クストーは彼の旅のための資金が必要でした。彼はまた、人々に、海のことに興味を持ってもらいたいと思いました。そして 1953 年、彼は「沈黙の世界」と言う本を出版しました。彼の本の中で、クストーは彼が海を探検した時の彼の冒険について書きました。この本は大変な人気に成りました。それは映画にも成り、カンヌ映画祭で受賞し、アカデミー賞も獲りました。1960 年代と 70 年代、クストーは海洋について人々を教育する幾つかのテレビ番組を制作し、出演しました。人々は海中の世界の映像に驚きました。人々はそのような映像をそれまで、一度も見たことが在りませんでした。

 

 彼の研究が続くうちに、人間活動が海にダメージを与えていることに気がつき始めました。海を救うことについてのクストーの興味は高まり、1973 年に彼はクストー財団を設立しました。この団体は海洋について、また海洋を保護する方法についての研究を行いました。この組織は現在も活動しています。

 クストーは 1997 年、87 歳で亡くなりました。彼の海に対する彼の愛情のおかげで、クストーは海を探検する方法を見つけ、海洋の驚異を書籍、映画、テレビ番組を通して広めました。彼は言いました。

「私の仕事は、人々が海を知り海を愛すようなるために、海の中に何があるか --- その美しさ --- を披露することでした。」

 

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