エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

「Am I Special?」(2023 年 4 月)

 

Yuka: あなたは彼のこと、本当にカッコいいと思っているの、ミレイ?。

Mirei: もちろんよ、ユカ!。わたしのクラスの女の子全員が、彼を見つめることをやめられないわ。

Yuka: 私には理解出来ないよ。イツキと私は同じ小学校に通っていたから、そんな風に彼をみることは出来ないな。

Mirei: あなたはとてもラッキーね。ああ、わたし、彼のバイクの後ろにのることができたらなあ。

Yuka: もしあなたがそうしたいなら、私彼に頼んでみることができるよ。

Mirei: あなた知らないの?。彼は決していっしょに女の子とのらないのよ。いろんな女の子がおねがいしたんだけれど、彼はいつもダメだって言うの。

Yuka: ああ…私それは知らなかったな。

Mirei: ユカ、貴方の、「ああ」って言い方、怪しいわ。貴方、彼のバイクに乗った事が?。

Yuka: いいえ無い、勿論、ないわよ。あらいやだ。私、スマホをあのカフェに忘れて来ちゃったよ。

Mirei: うそでしょう?。バスが数分で来るよ!。

Yuka: 私、カフェにスマホを取りに戻るよ。

Mirei: でも、もしこのバスを逃したら、次のバスはもうあと30分来ないよ!。

Yuka: そうだね。もし私が間に合わなかったら、私を置いていけば良いから!。

 

(カフェにて)

 

Yuka: あれっ?。スマホ、ここには無いな…。

Itsuki: やあ、ユカ。

Yuka: こんにちは、イツキ。この辺りでスマホ見なかった?。

Itsuki: あれは君のスマホだった?。僕、それを数分前に見つけて、学務課へ持っていったよ。

Yuka: わあ、有難う。じゃあね!。

Itsuki: ああ、うん…。

 

* * *

 

Yuka: 待ってよ!。ああ、だめだ。バスが行ってしまったよ。30分ここで待つべきかなあ?。それとも、40分掛けて歩こうかな?。私はどちらもしたくは無いなあ。もっとバスの本数が在ったら良いのに。あっ?。あなた、イツキ?。

Itsuki: 乗れよ、ユカ。

Yuka: 何よ?。私?。

Itsuki: 僕今朝新しいヘルメットを買ったんだよ。だから、君がこれを装着したら良い。ほら、これを着けて、乗れよ。

Yuka: でも私…。

Itsuki: 君の友達が今発車したあのバスに乗っている、んだろう?。

Yuka: そうなの、でも…。

Itsuki: あのバスより僕が君を駅まで早く送る事ができるから、そこで彼女と会えるよ。さあ、何もたもたしてるの?。

Yuka: うむむ…。ありがとうね。

Itsuki: 君の手を僕の腰に置いて。

Yuka: あっ。

Itsuki: もし君が強く掴まなかったら、君は振り落とされてしまうよ。

Yuka: (彼女の心のなかで)何が起きているのかな?。私の心臓がとても速く脈動している。こんな気持ち、どうしてイツキに?。

 

(バイクの上で)

 

Yuka: ああ、わあ!。風がとっても気持ちいい!。バイクに乗るってことが、こんなに気持ちの良い物だと、私知らなかったよ!。

Itsuki: この季節は特に、良いんだ。

Yuka: 何て言ったの?。

Itsuki: 季節が、特にさ…。

Yuka: 聞こえないよおっ!。

Itsuki: なんでも無いっ!。

 

(バスの中)

 

Mirei: あれ、イツキじゃない?。彼といっしょに女の子が乗ってるの?。えっ?、あれはユカ?。

 

(駅にて)

 

Yuka: 本当に有難うね、イツキ。

Itsuki: うん、これは特別だったんだよ。

Yuka: 私、貴方が女の子を貴方と一緒に乗せることは無いって知ってるの。今日は、貴方が私のことを助けてあげたいなと思ったから、特別だったのよね。

Itsuki: 違う。僕は、君が僕の特別な人だと言っているんだ。

Yuka: えっ?。貴方、何を言っているのよ?。

Itsuki: じゃあね!。

Mirei: ユカっ!。わたし、バスであなたのこと見たわ。イツキと一緒だったじゃない!。あなた、たくさん説明することがあるわよ!。

 

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