エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

「Home Bread Makers」(2024 年 9 月)

 

 みなさんは手作りでパンを焼けますが、しかしそれには多くの作業が必要になります。パン焼き器を使えばみなさんは、小麦粉、イースト菌、水、のような材料を入れてボタンを押すと、毎朝焼きたてのパンを得ることができます。今日は、わたしたちはこの人気のある機会がどのようにして創られたかを見てゆきます。

 

 1980 年代中期、パンは日本において一般的になりつつありました。人々は人気のパン屋さんに上質なパンを買い求めるため、行列を作りました。大手電器メーカーの開発チームのメンバーの一人は思いました。

 

「我々は家で炊きたてのご飯を炊飯する。パンも焼けるのではないだろうか。」

 

 その開発チームのゴールは炊飯器:ボタンを押すだけで、機械は自動的にパンをつくりだす、のようなパン焼き器を作ることでした。

 パン生地は”捏ね”と呼ばれる、圧縮したり引き伸ばしたりする動きから作られます。この電器メーカーで働いている渡邊暦さんは言います。

 

「手捏ねはグルテンと呼ばれるタンパク質を組成します。グルテンはパンに良い食感を与えます。」

 

 そのチームは炊飯器のような釜を内部に持つ試作機を作りました。その釜の中には、回転する羽が在りました。材料をその釜に入れ、器械を回すとそれはパン生地をつくりましたが、その生地は回転するだけのものでした。引き延ばす動きをその羽はできなかったのです。

 これを解決するために、そのチームはその釜の内壁の一部に突起を作り加えました。彼らが器械を回すと…。

 

「うまくいきました!。突起部が生地を捉え圧縮して引き延ばす、捏ねの動作を加えたのです。」

 

 次の段階はパン生地をうまく発酵させ膨らますことでした。パンを作るとき、パン生地に練りこまれたイースト菌がパンを膨らませます。しかしながら、イースト菌は温度にとても敏感です。もし温度が低すぎると、パン生地は十分に膨らみません。もし温度が高すぎると、パン生地は膨らみすぎてしまいます。

 それでそのチームは室内の気温に応じて、捏ねる回数と発酵時間を変更することができるようなセンサーを器械に取り付けました。それは良い解決方法のように見えましたが、いつもうまく行くというわけでは有りませんでした。問題点はイースト菌を入れるタイミングにありました。例えば、暖かい気温においてはイースト菌を早めに加えたら、生地とイースト菌を長い時間捏ねすぎて、それがパン生地を膨らませすぎてしまいます。

 これを解決するためにそのチームは、タイマーを利用して生地に自動的にイースト菌を添加することのできる装置を加えました。チームは様々なタイミングを試しました。彼らは何度もなんども試験し、うまく行くタイミングを見つけました。とうとう、完璧なパンが焼けました。

 

 「そのパンは三年間の尽力と、5,000 回以上パンを焼いたことの結果でした!。」

 

 1987 年 3 月、ホームベーカリーは売り出されました。人々はそれは、炊飯器以来の一番優れた発明だと言い、大ヒット商品になりました。その後、それはヨーロッパでも人気商品となり、日本のまほうの箱、と呼ばれるまでさえ成りました。

 

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