
Kana: 母さん、これはなに?。
Mother: それはカセットテープよ、カナ。
Kana: カセットテープ?。
Mother: うん、どこでそれを見つけたの?。
Kana: 二階のおしいれ。私、掃除していたんだけれど、この箱を見つけたのよ、なにかわかる?。
Mother: これはあなたのお父さんからのものよ。ああ、これ、「最愛の人、ジュンちゃんへ」って書いてあるわよ。ああ!。これはたくさんの思い出が蘇ってくるわね!。
Kana: それで、カセットテープてなに?。
Mother: あなた知らない?。録音したり、音楽や声、音をそれから再生できるのよ。
Kana: そうなの?。これに?。
Mother: あなたはネットで音楽を聴いてる、でしょう?。でね、私たちはカセットテープで音楽を聴いていたのよ。私たちは音楽をこのテープに入れて、どこにでも一緒に音楽を持ち運んだのよ。
Kana: どうやって?。
Mother: この箱のそばにポータブルカセットプレイヤーは無かった?。
Kana: プレイヤー?。
Mother: カセットテープを再生するにはカセットプレイヤーが必要なのよ。私、高校生の頃それを買うのにバイトしていたのを想い出したわ。それは持ち運びができるし、このくらいの大きさで……。
Kana: ああ、それ見たと思うよ。待ってね。
* * *
Kana: これのことを母さんは言っていたの?。
Mother: そうそう!。
Kana: 小型のハードディスクみたいに見えるね。
Mother: 私たちはそれを制服のスカートのポケットにいれて、私たちは使ったものよ。で、イヤホンで聴いていたの。
Kana: ポケットにはすこし大きすぎない?。
Mother: そうかな、うむむ、とにかく、何個か電池を持ってきてくれる?。
Kana: 電池が必要なの?。
Mother: ああ、そんなに驚かないでよ。その当時、いろんなものが電池を必要としたのよ。
Kana: はいこれ、電池。
Mother: よし、これが動作するかどうか、見てみましょうか……。
Kana: うごいた!。
Mother: ちがうのよ、カナ。この蓋を開けるのには電池は必要ないんだ。この内側にカセットテープを嵌めて、蓋を閉める。そうしたら、再生ボタンを押す。
Kana: 二つの輪っかが動き出したよ!。で、なにか聞こえるよ!。
Mother: 静かに、カナ。
Father: 僕の最愛のジュンちゃん……。
Kana: これは父さんの声だよ!。
Mother: しいいい!。
Father: 東京の暮らしはどう?。たくさん友達、できた?。こちらは何にも変わりない。そうだな、たった一つの違うことはここには君が居ない、ってこと。僕は君がとても恋しい。来年は東京の大学に行けるよう、僕は一所懸命勉強している。僕のことを待って居てね。君に何曲か曲を選んだよ。これらは最近の僕のお気に入りなんだ。君もこの曲が気にいることを願います。
Kana: 父さんは母さんより年下なの、母さん?。
Mother: そうよ。彼は年下。だから、一年間、私たちは遠距離恋愛だったの。
Kana: 父さん、ジュンちゃんだって。
Mother: 何か問題でも?。
Kana: 素敵。これもらってもいい?。
Mother: だめよ。あげない!。あなたのお父さんは私にこれらのカセットテープをくれたんだから。
Kana: テープじゃなくてさ。このプレイヤー、わたし欲しい。
Mother: あげてもいいと思うけれど。録音する時には気をつけるのよ。
Kana: うん?。
Grandmother: エイジちゃん!。お部屋でなにしてるの!。下に降りていらっしゃいっていったでしょう!。あなたの大好きなカレー作ったわよ!。
Kana: これは……?。
Father: かあさん、僕今録音中なんだよ。もうすぐ下にいくよ!。
Kana: おばあちゃんの声だ!。
Mother: ね、テープになにか、他の人に聞かれたくないものを録音しちゃう場合があるのよ。