エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

「The Story of Chugoro Part Two」(2025 年 9 月)

 

 忠五郎と言う名の足軽が、夜に出かけるようになった後に突然青ざめ衰弱し始めた。尋ねると忠五郎は言った。夜の間だけ会う、不思議なしかし美しい女性と結婚したのだと。彼は共に家に従える老人に、彼の物語を話し続けた。

 

「その晩、私はその橋に再び行きました。彼女は深い水の中に、そして美しい御殿に、以前と同じよう私を彼女と一緒に連れて行きました。そうしてそれから毎晩、彼女とそこに私は居るのです。そうして朝にはそこを去り、ここへ戻って来ます。彼女は今晩も私を待って居るでしょう。ですから私は行かねばならない。ご同輩、私が貴方に話したことを、決して誰にも言わないでください。もし貴方が誰かに話したなら、私はなにか問題に巻き込まれるでしょう。」

 

 その老人は驚き、怯えた。彼は思った、忠五郎の経験したことは悪い力により引き起こされた幻影であると。彼はその若い男が気の毒になり、言った。

 

「私はお前が健康で、命があるうちは誰にも言わないだろう。その女に会いに行け。しかし、私は心配して居る。悪い霊がお前を騙して喜んで居るのではないかと言うことを。」

 

 数時間後、忠五郎は老人の元へ戻って来た。彼はとても失望したように見えた。そうしてその老人へ話した。

 

「彼女は初めて逢った場所には居ませんでした。彼女は二度と私に会うことはないのだろうと私は確信して居ます。私は私の約束を守らず、愚かでした。」

 

 忠五郎は倒れこみ、それ以上何も話しをしなかった。彼はまるで寒さのために、頭から足先まで震えて居た。

 寺の朝の鐘が鳴り、忠五郎は起き上がろうとしたが、出来なかった。彼は大きな病を患った。医者が招かれた。

 

「この男は血を持たない!。彼の脈には水以外ない。彼を助けるのはとても難しいことだろう。これはどんな悪い因業だ?。」

 

 彼らは忠五郎の命を助けるための全てを試した。しかし日が落ちる時彼は死んだ。そうしてあの老人は全ての物語を医者に話した。

 

「私がおもうに、」医者が話した。

 

「彼を助けることは出来なかった。彼は、彼女が殺した初めての男ではないのだ。」

「彼女は、誰、あるいは、何、なのですか?。狐女でしょうか?。」

「いや、ちがう。彼女は長い間川に住んでいる。彼女は若い者の血が好物なのだ。」

「それは、蛇、ですか、龍、ですか?。」

「ちがう、ちがう!。昼に橋の下に彼女をみたなら、とても醜い生き物だと思うことだろう。」

「どんな生き物でしょうか?。」

 「ただの蟇だよ。大きく醜い蟇だ!。」

 

https://amzn.to/45wUOdH

プライバシーポリシー お問い合わせ