
Yuka: ねえ!。まってよ!。私そのバス乗りたいの!。信じられない!。どうして運転手さんは私を待ってくれなかったの?。そして私のスーツケースを見てよ!。キャスターの一つが壊れちゃったよ。ここの道は随分とがたがたしているわ。ここは本当に田舎ねえ。
Old woman: ここが気に入らないなら、どこか他所へ行くんだね。
Yuka: あー、私は冗談を言っただけです。私はここは…素敵な所だと思いますよ。うーん…。おばあさんはここで何をなさってるんですか?。
Old woman: わたしはここで野菜を売っているよ。わたしの畑で採った、トマトときゅうり。
Yuka: そうなんですか…。これらは誰が買うんですか?。
Old woman: ゴルフ場が向こうにあるんだよ。お客さんはゴルフをした後に立ち寄るの。
Yuka: たくさんの人がここを訪れますか?。それはいい情報だな。彼らは私たちの顧客になるかもしれないわ!。
Old woman: お前さん何て言った?。
Yuka: あっ、ごめんなさい。こっちの話をしただけです。それじゃあ、おばあさんはこの近くにお住まいですか?。
Old woman: そうだね。わたしの家はあの山の向こう側にある。
Yuka: 向こう側?。それじゃあ近くないじゃ無いですか。ほんとうに遠いですよ。で、おばあさんのお車は?。ここまでどうやって来たんですか?。
Old woman: 歩いて来たよ。遠くはないよ。わたしが子供のころは、学校が 20 km 先にあったよ。
Yuka: 信じられない。おばあさんはずっとこちらにお住まいですか?。
Old woman: いいや。高校を卒業した後、東京に行ったよ。銀座にあるデパートで働いていたよ。
Yuka: 私のオフィスも銀座にありますよ!。都会での暮らしはお気に召しませんでしたか?。
Old woman: そうだね。まったくいいものでは無かったね。大きな街はわたしには合わなかったね。それで一年して地元に帰ったよ。
Yuka: ああ…。
Old woman: お前さん、湖のそばにキャンプ場を建てようとしているあの会社で働いてるんだろう。
Yuka: ええ、そうなんです。それで、それはキャンプのためのものではなくて「グランピング」のための施設なんですよ。
Old woman: グラン…?。
Yuka: それは、グラマラスキャンプ、グランピングです。それは通常のキャンプよりももっとよい物です。テントの中の清潔なベッドで休むことができるんですよ!。
Old woman: それのなにが良いんだい?。
Yuka: とても快適な環境の中、自然を楽しむことができるんですよ。
Old woman: わたしにはよく判らないね。でも、うまくいくことを願うよ。
Yuka: 帰っちゃうんですか?。
Old woman: そうだよ。暗くなってきたからね。じゃあね、東京のお嬢さん。
Yuka: さようなら。私たちのグランピング施設が完成したら、来てくださいね!。
Old woman: ふむ…。事に依るとね。
Yuka: ところで、次のバスがいつ来るかご存知ですか?。
Old woman: 今日はもうバスは無いよ。お前さん最終バスを逃したんだよ。じゃあね!。
Yuka: 何?。ああ、こまった!。待ってください!。
Old woman: なんだい?。
Yuka: 私を独りに置いていかないでください!。私はこの人里離れた場所にいるんです。
Old woman: ああ…。もしお前さんがよければ、私のうちに泊まるかい。
Yuka: あの山の向こう側の?。それで歩いていかないとならない?。
Old woman: それはそうだよ。
Yuka: うーん…。(犬の遠吠え)うわっ!。はい、行きます、おばあさんのところに泊めてください!。