エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

2019年04月09日、10月08日放送 「The Rabbit and the Turtle」

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 それは天気の良い日の山の中のことだった。風は優しく吹いていて、太陽の日差しが木々の葉の間に輝いていた。山の全ての動物達が静かな午後を一緒に楽しんでいた。そうして、ウサギは話し始めた。

 

「なにかしようよ!よしじゃあ、だれが一番早く走れるか、みてみよう!」

「それはいいね」

「カメさん、ぼくと競争したくない?」

「いいね、なんだか楽しそう」

「ははは!、でも君はとても遅いよ!。君はそんなにも短い足を持っているし、重い甲羅を背負っているし。どうやって走るの?。」

「ぼくは走る必要はないよ、競争に勝つためには。」

「なんの話をしているのさ?。ぼくは風のようにはやく走れるんだぜ?」

「知ってる。でもぼくが勝つよ。ぼくと競争するの?或いはカメのぼくに負けることを恐れているのでは?」

「ははは、ほんとうに面白いことを言うね。でもぼくに負けたいのであるなら、競争しようか」

 

 そうして、彼らはキツネに頼んでスタート地点とゴール地点、そしてコースを選んでもらった。

 

 その後日、ウサギとカメはスタート地点に立ち、キツネの告げるスタートを待っていた。全ての動物達が周りに立ち応援していた。

 

「位置について、よーい、どん!」

 

 ウサギは風のように遠くへ走っていった。そしてカメは、いつもの彼のスピードで歩き始めた。ウサギはカメの遥か先までひたすら走った。ウサギは少しの間立ち止まった。

 

「ははは。カメはとても遅いな。この競争にはぼくが勝つね。彼は現時点でぼくに追いつくことはできない。ああ、いい日だな!。この地面に生える草はとても柔らかいし。少しの間休もうかな。そのあと、ゴールに向かって走ろう。」 

 

 そうしてウサギは草のうえに横たわり、目を閉じた。彼はそんなに長く居座るつもりは無かったが優しい日差しと風は、気持ちが良かった。彼は眠くなった。数分の間彼は眠りについた。

 

 ウサギが寝ている間、カメは歩き続けた。彼は一度も止まらない。彼はひたすら歩いて殆どゴールにいる。その時ウサギは目が覚めた。

 

「あー、気持ちよかった。よし、再び走る準備ができたぞ。ほらみろよ、遅いカメはどこかな。。。何っ?何だとっ!」

 

 ウサギはカメをみた。カメは殆どゴールしている!。ウサギはとても驚いた。ウサギはできる限りの速さで走ったが、しかしカメがウサギの前にゴールした。カメはウサギに言った。

 

「ぼくは遅いかもしれない、しかし、歩き続けた。」

 

--Slow and steady wins the race.

(競争には、遅くて確実なものが勝つ。)

 

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