昔々。ネズミたちが会議をする為に集まっていた。リーダーは言った。
「今日我々は、我々の敵である猫について話し合う為にここに居る。私たちは猫に対して何か対策をしないとならない。」
1匹のネズミが発言した。
「そうだ、我々は昼も夜も恐怖の中に生きている!。私たちができる対策が何かあるに違いない。」
小さなネズミが言った。
「しかし、我々には何ができる?。猫は止められない。とても大きくてとても力強い。」
多くのネズミがこの意見に同意した。彼らは猫に比べとても小さく、弱い。ネズミは猫のもつ大きな鋭い歯や爪のような武器は持っていない。違うネズミがこう言った。
「我々は猫と戦うことはできない。負けることを知っている。であるから、我々は静かにして暮らし続けるべきなのかもしれない。」
リーダーは応えた。
「君は正しい。もし我々が猫と戦ったとしたなら、負けるだろう。しかし、いつもいつも恐れて暮らすことを望みはしない。問題は、猫がもし近くに居る際にそれを知る事が出来ないことだ…」
その時、リーダーは一つのアイデアを持っていた。
「皆聞いてくれ、私にはある計画がある。しかし説明する前に皆にひとつ質問したい。何故、我々は猫をいつも恐れなくてはならないのだ?。」
全てのネズミが暫くの間考えた。そうして、小さなネズミが応えた。
「それは、猫が訪れて我々を攻撃する時に、それに気がつかないからです。猫は素早く、そして静かに動きます。」
「そうだ、それは正しい。猫はどこにいる?。我々はそれをいつも知りたい。」
リーダーは興奮して話し続けた。
「もし猫が近くに居ないと知っているならば、いつもいつも我々は静かに行動しなくてもいいし隠れていなくてもいい。その際には恐怖からは自由に暮らす事ができる。」
全てのネズミが同意して、頭をうんうんと頷いた。あるネズミは尋ねた。
「その意見は素晴らしいように思う。しかし、それをどうやって知るのでしょうか?。猫は動くときに音を発生させない。」
リーダーは強い声で応えた。
「それは簡単だ。猫の首に鈴を取り付ける事ができる。そうすれば猫が動く際にその鈴が鳴るだろう。その結果、猫が近くに来た場合、それを知る事が出来る!。」
ネズミたちは拍手してリーダーを称えた。小さなネズミが言った。
「それは確かに簡単な方法だ。何故今までにそれを考えなかったんだろうか?。」
その時、歳を取ったネズミが立ち上がり静かに話し始めた。
「私は私たちのリーダーの言う計画はとても良いアイデアだと思う。しかし、ひとつ質問もある。誰が猫に鈴を着けるのだろうか?。」
全てのネズミは急に静かに成った。アイデアは素晴らしい、しかし猫に鈴を着けようとする者は、居ない。
--It is one thing to say that something should be done, but quite a different matter to do it.
(物事をこうすべきであると発言する事と実際に行う事とではそれらは、全くの別物である。