アマテラス、太陽の女神、は洞窟から出た。そして今や多くのことは良い状態だった。しかしながら、そこには一つの問題があった。乱暴な彼女の弟、スサノオである。神々は彼に対し怒っていた。それで神々は空の上の国を去るようにと、スサノオに告げた。
ある日、空の下の国にて、スサノオは出雲と呼ばれる場所に居た。そこで彼は箸が川を浮かび流れてくるのを見た。彼は思った。
「川の上流に生活する人々が居るに違い無い。」
彼は川に沿い歩き続け、そうして小さな家を見つけた。彼はそこから聞こえる泣き声を耳にした。家の中で、彼は山の神の息子アシナズチ、その彼の妻、そしてクシナダヒメという名の彼らの娘、に出会った。
スサノオは彼らに、どうして彼らが泣いているのかを尋ねた。アシナズチは言った。
「私は八人の娘を得ていました。しかし、ヤマタノオロチと呼ばれる蛇が毎年、私の娘の一人を喰らうのです。クシナダヒメが私が今持つ娘の全てとなります。しかしそして蛇は今年もまた現れ、娘を喰うでしょう。私たちは泣かざるを得ないのです。」
ヤマタノオロチは、八岐の頭と尾を持つ大蛇である。その胃袋はいつも血に満たされている。そしてその明るく光る赤い眼はいつでも、何か殺すものを探している。
スサノオはこれを聞いて言った。
「私はお前の為に其れを殺す!。但し、お前の娘を私の妻として私に与えよ。」
アシナズチは受け入れた。彼はクシナダヒメの命を救う為ならどのようなことでもしただろう。
スサノオはヤマタノオロチと戦う準備をした。彼はアシナズチに、極めて強い酒を用意してくれと頼んだ。また、スサノオは8つの門のある垣を造った。彼はその八塩折之酒で満たされた酒槽を門ごとに設置した。スサノオは大蛇を酔わせ、その後斬るという計画を立てたのだった。その時が来て、スサノオはその家族達を安全な場所に避難させた。
突然に空が暗くなり、空を雷光が横切った。強い風が吹き、大地は揺れた。
暗闇の中、16の赤い眼が明るく輝いた。そして、ヤマタノオロチは現れた。大蛇は酒の匂いを嗅ぎ、酒槽に突進した。全ての頭が酒を飲み始めた。暫くのち、酒を飲む音が鼾の音に変わった。大蛇は寝たのである。
「時が来た!。」
スサノオは彼の剣を抜き、大蛇に向かい静かに歩いた。彼は一つずつ頭を切り落とした。反撃しようとする頭も在ったが、しかしそれらは戦うには酒を飲み過ぎていた。大蛇の血は川に流れ、川は赤く染まった。
彼が大蛇を切り刻む間、大蛇の尾の内部に美しい剣を見つけた。スサノオはこれを彼の姉、太陽の神アマテラスに献上した。
スサノオはクシナダヒメと婚姻し、宮を建て、彼らは出雲に暮らした。