エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

「The Kojiki - The Goddess's Grandson」(2021 年 11 月)

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 大国主命は空の下の国の統治者となりました。彼の子供達と共に、彼は国を良い場所に作り替えました。

 

 空の上の神々の中の一人はこれを良く思いませんでした。その一人とは太陽の女神、天照大神です。彼女は彼女の長男、天忍穗耳尊が大地を統治すべきと考えていました。天忍穗耳尊は空の下を見て思いました。

 

「私には騒々しすぎる。」

 

 そのため彼は大国主命の元に、彼の国を諦めるよう告げるように彼の兄弟を送りました。三年が過ぎましたがその兄弟は戻りませんでした。

 

 天照大神はまた違う、天若日子という若い神を送ることを決めました。彼は特別な弓と矢を与えられ、空の下の国に向かうことを告げられました。しかしながら、彼がそこに到着して直ぐに彼は大国主命の娘の一人と結婚し、そこに暮らすことを決めました。

 

 天若日子からの連絡の無いまま八年が過ぎました。天照大神は待つのに疲れ、空の下の国に雉を送りました。

 

 天若日子がその鳥に気がついた時、彼は弓と矢を用いそれを殺しました。その矢はその鳥の身体を抜け、空の上の国まで高く上がりました。

 

 空の上で、とても有力な神がその矢を拾い上げその矢に向かい、言いました。

 

「もし天若日子が我々に尽力してくれて居るのならば、彼を殺めるな。しかし、彼はそうでは無いのならば、その時は彼を殺せ!。」

 

 その矢は空の下の国に送り戻され、そうして天若日子を殺しました。

 

 天照大神は激怒しました。

 

「送るのにもっと良い神は居ないのか?。」

 

 そうして、偉大なる戦いの神が選ばれました。彼は降りて行き、大国主命と彼の子供達と話し合いをしました。幾らかの話し合いと争いの後、大国主命はとうとう国を譲り返すことに同意しました。

 

 天照大神はこれを聞いて大変喜びました。彼女は彼女の長男に、これで空の国の下を統治できる、と告げました。しかし彼は言いました。

 

「私は私の息子、天津彦彦火瓊瓊杵尊がこの仕事には相応しいと考えます。」

 

 天照大神は同意し、彼女の孫に三種の神器:美しい璽、鏡、そして剣を与えました。 この璽と鏡は嘗て天照大神を洞窟から出す際に用いられた物でした。剣は八つの頭の蛇から見つかった物でした。これら三種の神器とともに天津彦彦火瓊瓊杵尊は空の下の国に降り、新しい統治者と成りました。

 

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