エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

「Sunflowers」(2022 年 1 月)

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Brother: ギリシャ神話?。

Sister: うん、水の精のクリュティエが太陽の神、アポローンと恋に落ちたの。でも、アポローンは違う子が好きだったの。だから、クリュティエは太陽と共に東から西へ征くアポローンを見ることしか出来なかった。可哀想なクリュティエ…。

B: それで、何が起こったの?。

S: うん、彼女はその空を見ることを本当に長い間続けたので、彼女の足が根になってしまったの。最終的には、彼女は向日葵になりました。

B: なんて怖い話だ。

S: それは恋物語よ!。そうしてそう言うわけで、向日葵は「私は貴方だけを見つめていきます」ということを意味するの。それは、この物語からの由来。

B: 僕は母さんの墓に供える花を選びに、姉さんの花屋に居るんだ。僕に怖い話をする必要はないじゃない。

S: それぞれの花の持つ意味について知ることはいいことだと、私思うのよ。

B: 他の花を選ぼう。

S: どうして?。私、向日葵は母さんにはぴったりのお花だと思うよ。

B: それなら、向日葵について、僕にもっといい話を聞かせて。

S: もっと知りたい?。

B: そうだね。姉さんは花屋の店長だ。僕がそれを選びたくなるように、向日葵について何か話を聞かせてよ。

S: うーん…。ああ!、向日葵は始めは食料として育てられていたってこと、知ってる?。

B: 食料?。いいや、知らない。

S: その種を食べることが出来るのは、分かるわよね。ネイティブアメリカンが3500年位前に向日葵を育て始めたって言われているわ。

B: それはそんなに昔なんだ!。

S: そうなの。彼らは種をパンに使ったり、油にしたり、お薬にしたり。

B: わかった、わかったよ。でも、どうして姉さんが僕にそれを話すのかは、僕はわからないな。

S: 覚えてない?。母さん、戦後に生まれた。だから、彼女は子供の頃いっつもお腹減らしていたって。

B: 母さんはハムスターじゃないよ、わかるでしょ!。

S: 向日葵の種はね、ほんとうに健康的で今は大人気なのよ。それはスーパーフードとさえも呼ばれているよ。

B: それは母さんには関係の無い事だよ。とりあえず菊の花にしよう。

S: でも、母さん向日葵好きだったよ!。

B: 本当?。

S: 覚えていない?。私が三年生のころだったと思うんだけど、私が学校で向日葵を育てているってこと、母さんに話したの。そしたら母さん、母さんの為に種を幾らか持って帰ってくるよう言ったのよ。それで次の年、私たち植木鉢に種を蒔いた。でも私たちのベランダはあまり陽当たりが良く無くて、だから向日葵は育たなかった。母さん、本当にがっかりしてるようだったれど母さん、向日葵柄の布地を幾らか買ってきた。母さん、私にドレスを作ってくれたのよ!。

B: 僕はそれは知らなかったな。

S: あなたはその時まだ、本当に小さい頃だったから。それと母さん、背が低かったでしょう?。だから、もしかすると向日葵みたいに大きくなりたかったのかなあ。ああ、父さんも背が高かったわね!。

B: そういうのが僕の聞きたかった話だよ!。初めにその話をしてくれたらよかったのに?。

S: あー。

B: 僕には水の精や種の話は要らなかったな!。姉さんは僕にたくさんの情報を伝えすぎだよ!。

S: 私はあなたの助けになりたかっただけなのよ。

B: わかってるよ。母さんに向日葵を届けに行こうよ。

S: そうだね。

 

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