エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

「Correction Tape」(2024 年 4 月)

 

 もしみなさんがペンで書き間違いをした際、白い修正テープを使用する場合があるかもしれません。しかし、この製品が日本で発明されたということをみなさんはご存知ですか?。今日は、この便利な発明品についてより深く見ていきましょう。

 今日の物語は 1980 年代前半から始まります。大阪の消しゴム製造会社は、子供達がより少なく生まれてくることから、売上がより少なくなるだろうということに気がつきました。加えて、人々はコンピュータをより多く使うようになりつつありました。彼らは売るための新しい商品を必要としました。
 その時代、書き間違いを修正するためには白い修正液がよく使われていました。しかしこの液は乾くまでに時間がかかりまた、乾いた後にはそれは、いつでも滑らかに平坦になるものではありませんでした。このことはその上に上書きすることを困難にさせます。多くの会議ののち、開発チームはとあるアイデアを思いつきました。書き間違いを修正するのに用いることができる白いテープです。その会社はすぐに試作品を製造しましたが、問題がありました。

 この企業で働くベッショナオヤさんはこのテープの開発に関して彼が聞いたことを我々にこう言います。

 「もしテープが薄すぎたなら、その下に書いてあるものが見えてしまう。もしテープが厚すぎたなら、コピーを取った際にそのテープが写ってしまう。」

 開発チームはこの問題を解決する方法を模索しました。驚くことに、彼らは彼らの主商品、消しゴム、から発想を得ました。消しゴムのなかにはその表面に、プリントされた黒い文字があるものも在ります。この黒い文字は始めに、透明なテープに印刷されます。このテープが消しゴムに圧着され、黒い文字は定着します。この技術が使えるかもしれません。

 すぐに、開発チームは一方の側が透明でその裏が白いテープを試作しました。紙の上にそのテープを押し付ければ白の部分が紙に残ります。書き間違いはこうして隠されることになりました。

 それについてはうまくいったのですが、もう一つ問題がありました。テープの長さです。もしテープが長すぎたなら、それを用いて作業するのが難しいものになります。この問題を解決するために、チームは音声カセットテープに注目しました。カセットテープの内部には二つのリールがあります。一つのリールからテープは剥がれ出てもう一つのリールに向かいます。会社は同じ仕組みをその修正テープに用いました。

 

 とうとう、1989 年、その他のいくつかの問題点を解決したのち、修正テープは完成しました。しかしそれは人気商品になるのでしょうか。

 チームは大阪駅にゆき、そのテープを試用してもらいました。ほとんどの人々は通り過ぎるだけでしたが、一人のサラリーマンが立ち止まりました。男性は紙の上にテープを転がしました。彼はそのテープの上に滑らかに文字を書きました。ベッショさんは言います。

 「そのテープを用いて、書き間違いを修正するのは簡単にできます。そして即座に上書きできます。これは人々に印象を残しました。」

 すぐにこの新しい修正テープのことを聞いたたくさんの人々や日本の企業がこれを使い始めました。のちに、この製品は世界をまたいで広がりました。修正テープは書き間違いを修正する簡単でシンプルな方法であり、今日でも人気を保っています。

 

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