あなたは、「パンドラの箱」という語句をご存知ですか?。それはギリシア神話の物語から来ています。多くの版が在りますが、これはそのうちの一つです。
昔々、世界には男のみが存在し、女は存在しませんでした。世界は平和的な場所で、男は病気にならず、お互いに戦うこともありませんでした。
男は二柱の巨人の兄弟により創り出されました。エピメーテウスとプロメーテウスです。エピメーテウスはゼウスより、全ての動物と男に贈り物を与えよと告げられました。先ず、彼は動物に贈り物を与えました。次が、男に何かを与える時でした。
エピメーテウスは言いました。
「ああ、いけない。私は彼らに与えるものを何も残していない。」
そのため彼の兄、プロメーテウスは天界から火を盗み、男に対し彼らへの贈り物としてそれを与えました。
ゼウスは怒りました。そして、彼は男達の平和的な世界を変化させることを決めました。彼は言いました。
「私は第一番目の女を創る。彼女は、パンドーラーと呼ばれる事になるだろう。」
ゼウスは或る神に、粘土から彼女を創ることを依頼しました。そして、全ての神々に向け言いました。
「この女に、それぞれ皆が持つ何かを、与えよ。」
美の女神、アプロディーテー、は言いました。
「私は彼女に、美を与える。」
そしてその他の神々はそれに続きました。このようにして、パンドーラーは多くの才能を持つ女と成りました。
そうして、ゼウスはパンドーラーを地上に贈り下ろし、エピメーテウスに言いました。
「私は、お前にパンドーラーを与えよう。」
エピメーテウスはパンドーラーを見て、嬉しそうに言いました。
「ありがとうございます、ゼウス。私は彼女を私の妻として娶ります。」
彼は、彼の兄の言葉、「ゼウスの贈り物には、注意しろ。」という言葉を忘れていました。
エピメーテウスの家に、邪悪な物全ての入っている甕が在りました。彼はパンドーラーに言いました。
「この甕を決して開けないということを、私に約束してくれ。」
パンドーラーは了解しました。しかし、彼女は直ぐに甕のなかを見たくなりました。彼女は思いました。
「少しだけなら開けてもいいかもしれない。少しの時間、中身を見るだけ。」
そうしてある日、パンドーラーは甕を開け中を見ました。甕から、多くの邪悪な物達が流れ出ました。例えば、病気、嫉妬、復讐、その他の悪い感情。パンドーラーは大きな声で叫びました。
「ああ、だめ!。」
そして、甕を素早く閉じました。しかしそれは、遅すぎました。全ての邪悪な物は出てしまいました。そして、世界はもはや、平和的なものでは在りませんでした。
しかし、甕の中に一つの物が残りました。それは、希望です。
--In this old story, Pandora opend a jar. But these days, we often call it a "box." "To open a Pandora's box" means to do something that may cause many problems.
(古い物語の中では、パンドーラーは甕を開けます。しかし今日では私たちは主にそれを、「箱」と言っています。「パンドラの箱を開ける」ということが意味するのは、多くの問題が引き起こされるかもしれない何かを実行する、ということです。)