エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

「The Birds, the Animals and the Bats」(2020 年 11 月 放送)

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遠い昔。鳥たちと動物たちとの間に大きな戦いが始まった。両陣営の間には多くの問題が在った。例えば、ガチョウはキツネに対して怒りを覚えていた。ガチョウはキツネに対して言った。

 

「おまえたちは我々を全部食べてしまう!。そのうちすぐに残りは居なくなってしまう!。」

 

 ウサギはワシに対して怒りを覚えていた。ウサギはワシに対して言った。

 

「おまえたちは何時も空から我々を追いかける。おまえたちは我々を食べすぎだ!。もう十分だ!。」

 

 そしてネズミはフクロウに対して怒りを覚えていた。ネズミはフクロウに対して言った。

 

「フクロウよ、君らもだ。おまえたちは我々を毎日のように食べる!。」

 

 話し合いによる平和的な解決を見出すことは不可能だった。その戦いは恐ろしい戦いだった。沢山のウサギとネズミが死んだ。また、たくさんの鳥たちも死んだ。時には鳥たちが戦いに勝ち、時には動物たちが戦いに勝った。そして戦いの後には、勝者が敗者を食べた。

 戦いは長い間続いた。全員がお互い敵対する勢力に必死で戦った。しかし、コウモリは違った。それぞれの戦闘の度に、コウモリは強い方の側に参加する。鳥の側が勝ちそうな戦闘の場合、コウモリは鳥の側に行きこう言った。

 

「我々の翼を見て。我々は鳥だ。我々は君たちと戦う!。」

 

しかしまた、動物の側が勝ちそうな戦闘の場合、コウモリは動物の側に行きこう言った。

 

「我々の鋭い歯を見て。我々は毛皮も持つ。我々は動物だ。我々は君たちと戦う!。」

 

 そしてその様にして、コウモリは何度も付く側を変えた。

 

 戦いは長い間続いた。しかし永遠に続く戦争は在り得ない。ある日、戦いは終わった。全ての鳥たちと動物たちが一同に会し、平和について話し合った。

 話し合いの中で、コウモリは鳥たちと一緒に座っており、動物たちは驚いた。

 

「どうしてここに座っているのだ?。君たちは動物だろう。君たち私たちの側で戦っていたじゃないか!。」

 

 それで、コウモリは動物の側に向かい一緒に座った。その際、鳥たちは驚いた。

 

「どうしてここに座っているのだ?。君たちは鳥だろう。君たちは私たちの側で戦っていたじゃないか!。」

 

 はたと、全員が気がついた。鳥たちは言った。

 

「君たちは我々どちら側にも嘘をついた。君たちは鳥ではない。」

 

 そして動物たちは言った。

 

「君たちは動物でも、ない!。」

 

 コウモリたちは何も言えなかった。鳥たちと動物たちが言ったことは全てが真実であった。鳥たちと動物たちはコウモリたちを彼らの住む土地から遠くに追いやることを決定した。その日以来、コウモリはたちは暗い洞窟や塔に隠れており夜の間だけ、飛ぶために出てくるようになった。

 

--The deceitful have no friends.

(人を欺く者は、友を持たない。)

 

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