Atsushi: おかあさん!。ぼくの段ボール箱、どこ?。ベッドの下にあったのに、なくなっちゃったよ!。
Mother: あー、わたし、あなたが昨日学校へ行っているときにそれ捨てたのよ、アツシ。
A: おかあさん!。どうしてそんなことしたの?。
M: 必要なものだった?。
A: あたりまえだよ。要るものだったよ。
M: ごめんね。
A: ふん!。あーあ、じゃあぼくは何を使えばいいんだろう?。
M: あなたあれを何に使うつもりだったの?。
A: ああ、うーんと…。それは秘密だよ!。
M: わたしに言ってみる事もできるよ。もし教えてくれたら、わたし助けてあげることできるよ。
A: おかあさん秘密まもれる?。
M: もちろん。
A: ほんとうに?。
M: うん、ほんとうだよ。さて、おしえてください。
A: ぼく、秘密基地をつくるよていなんだ。
M: あらあ、秘密基地。それはたのしそう!。どこにそれを作るつもりなの?。
A: ソファーの裏だよ、おかあさん。段ボール箱でそれをつくるよていだったんだ。
M: なるほど。もしわたしたちで一緒に計画立てるのなら、あなたが利用できるいろいろのものを見つけられるとおもうな。
A: でも穴をあけるひつようがあるの、わかる?。
M: あな?。
A: ミサイルをそこから発射するよていなんだ!。
M: なるほど。あなたのそのミサイルには、何がなる予定なわけ?。
A: スリッパだよ、もちろん。
M: それはいいね。じゃあ、ちょっとまって…。ああ、わかった。キッチンのカウンターの下にある背の高い椅子を二つ使おう。
A: 秘密基地にそれをどういうふうにつかうの、おかあさん?。
M: その椅子の間に座ってみて、アツシ。わたしはこの大きなタオルを、基地の壁を形作るのにつかうつもりよ。ジャジャーン!。
A: わあ!。でもおかあさん、ぼく天井もほしい。
M: それなら、この長めのクッションを椅子の上におこう。あなたはこのクッションを持ち上げて、あなたのミサイルを打てるわ。
A: かんぺき、おかあさん!。でも、ぼくの基地のなかは少し暗いな。なにもみえないよ。
M: この懐中電灯をつかうことができるよ。
A: すごくかっこいい!。ありがとう、おかあさん!。よし、ぼくはおとうさん、あっ、わるものと戦うじゅんびをしないとならない!。
M: あなたおとうさんていった、アツシ?
A: おとうさんはおかあさん泣かした。
M: へっ?。
A: きのうの夜おかあさんがおとうさんとけんかしているのをみたよ。おかあさんは泣いていた。だから、ぼくはあなたを守る、おかあさん。
M: あー、ありがとうね、アツシ。でもわたしたちは喧嘩をしていたんじゃないのよ。
A: じゃあなんでおかあさん泣いていたの?。
M: うーん…。わたし言えないわ。あなたのお父さんと約束したの。
A: ぼくはおかあさんに秘密を言ったよ。
M: そうだね…。お父さんは今度の週末に家族でキャンプに行こうって予定を決めたの。彼はあなたを驚かせたかったのよ。
A: わーい!。でも、どうして泣いていたの、おかあさん?。キャンプに行きたくない?。
M: それは嬉し涙なの。お父さん、本当に私たちのこと大事にしてくれてる。
A: そっか。それならぼくはもう秘密基地いらないや。おとうさんと戦うひつようがない。
M: でももし、あなたがスリッパミサイルで彼を打ちのめしたら彼はきっとわらうよ!。
A: そうおもう?。
M: うん、そうおもう。
(ドアの開く音)
Father: おーい、かえったよ!。
A: ミサイル一号、点火!。バシューン!。
F: わっ!。