Wife: あなた、ただいま!。ごめんなさい、随分遅くなってしまって。ユキヤはどこ?。
Husband: 彼はもう眠りについたよ。
W: よかった!。ありがとうね。
H: 問題ないよ。で、君はもう夕食を取ったかい?。
W: ううん、まだなの。
H: 僕らは君のために幾らか残しておいたんだよ。電子レンジでそれを温めるね。
W: 私がそれをできるわよ。でもとにかく、ありがとう。
H: そんな心配を君がする必要はないよ。僕らは共働きしている。僕らはお互いに助け合わないとならないよ。
W: そうだね。私たちはお互いに一所懸命働いているけれど、お金の問題は未だあるね。私たちは家のローンを払わないとならないし、ユキヤの大学の学費を蓄えないとならないし…。そう言うのが私の頭を痛くするのよ。
H: 僕らは大丈夫だよ。
W: うん、わかってる。ああ、あなた何を読んでいるの?。
H: 車の雑誌。
W: なに?、あなた車の購入を考えているの?。
H: 勿論、ちがう。僕はただ見ているだけだよ。
W: ああ、よかった!。でも、私あなたが車を好きだということ、知らなかったな。
H: 好きなんだよ。僕は特にアメリカの車が好きなんだよ。僕が子供の頃、僕の夢はいつか3台のアメリカの車を所有することだったんだ。
W: そうなんだね。
H: 実際には今現在、僕は車を所有してはいないし、アメリカの車を一度も運転したことすらない。
W: ああ、あなた。もし私に宝くじが当たったら、あなたに車を買うのにね。
H: いや、君はそうしないだろうね。君は家のローンを払い終えて、ユキヤの教育費に残りを貯めておくだろうね。
W: そうかも。
H: で、僕は車の雑誌を読むだけだろうね。
W: まって。みて、この車 6,000 円って書いてあるよ!。
H: それはプラモデルの価格だよ。
W: ああ!。私それは本物の車だと思ったよ!。あなたはプラモデルの車には興味は無い、んだよね?。
H: ふむ…。僕はそんなこと考えたことが無かったな。でも、僕は本物の車を所有するつもりはないので、事によるとプラモデルが欲しいかも知れない。
W: じゃあ、買いましょうよ。
H: ほんとう?。本当にかい?。僕は塗料も買わないとならないし、ブラシも買わないとならない。だから、合計では 10,000 円くらいかかるよ。それでもいいのかい?。
W: それがあなたの気持ちを幸せにしてくれるなら、もちろんそれはオッケーよ。
H: イエイ!。それは僕を本当に嬉しくさせてくれるよ!。
W: ああ、あなた。あなたはちょうど、私がユキヤにおもちゃを買ってあげた時の彼みたいだよ。
(数日後)
W: ああ、だめよ、雨だわ!。ねえあなた、私が洗濯物を取り込むのを手伝うことはできない?。
H: うむ…。僕はこの部品を、それが乾燥する間固定していなければならないんだ。
W: あなたのそのプラモデルは置いておいて、私をいますぐ手伝ってよ!。
(さらに数日後)
W: あなた、玄関見てくれない?。宅急便の人が来たんだとおもうよ。でも、私料理中で、手が汚れているのよ。
H: ごめん。僕はこの塗装をすぐに終わらせないとならないんだ。
W: あーっ!。どうして私こないだあなたにそのプラモデルを買わせてしまったんだろう?。
(また数日後)
W: 夕食あなた作ってくれない?。オンライン会議の予定が変更になっちゃって、私それに必ず参加しないとならないの、だから…。
H: できた!。
W: 何ができたの?。
H: 僕のプラモデルが!。
W: わあ!、ほんとう?。私、とても幸せよ!。
H: それが完成した今、重要な事に気がついたよ。
W: それは何?。
H: 僕は本物の車が欲しい。
W: だめ、あなた!。だめ、だめ、ダメ!。それに、私たちは再び他のプラモデルカーを買うこともないわよ。