Akira: ほんとうかい、コウヘイ?。まだ彼女と一緒の写真もってないの?。
Kohei: 持ってない。変かな?。
A: 変だよ。それは本当に、本当に変だよ!。君たちは3ヶ月前に付き合い始めたんだろ。どうして彼女と一緒の写真を撮らないんだい?。まてよ、君たちが付き合ってるって、君は確実にそう言えるのかい?。
K: うむむ…。僕はそう思ってる。
A: それはどう言う意味?。どうして確実にそう言えないんだい?。
K: アキラ、そんなに興奮するなよ。ミノリは僕の彼女だ。
A: 本当に?。
K: どうして君は僕を信じないんだよ?。
A: 君はそう思っているかも知れないけれど、でも彼女はそう思っていないかも知れない。
K: ありえない!。
A: じゃあ、君ら一緒の素敵な写真を持っていないんだよ?。カップルになったら、いつも写真を撮るのが最近は普通だろう。つまり、みんなが初めにすることがそれだよ。
K: そうかあ、写真館が営業してないしなあ。
A: 何時代に生きてるんだよ?。今は令和で明治時代じゃ無い。プリクラに行って写真を取ればいいし、またはスマホを使うだけじゃないか!。僕は君が「一緒に写真を撮ろうよ!」って言うようなタイプじゃないことを知っているけれど、女の子はそうするだろう。彼女は君にそう言ってこないのかい?。
K: こない。
A: そうだと思ったよ。
K: なにが?。
A: ミノリは君が彼女の彼氏だと考えていないんだよ。
K: 何回僕は君に言わなくちゃならないんだい?。僕らは付き合ってるの!。
A: それなら、僕に見せてよ。
K: 君に何を見せるって?。
A: 君たちが頬擦りした素敵な写真をとるとか、本当の恋人のように手を握る写真をとるとか。そうしたら、僕は信じるよ。
K: わかった。
* * *
K: (彼の心の中で)僕がこんなことをするなんて、信じられないな。僕らはまだ手を繋いだこともないのにな…。
Minori: コウヘイ!。私、君がそれほど長く待ってなかったといいんだけれど。
K: そんなに待っていないよ。そして、おはよう、ミノリ。
M: それでコウヘイ、どうして突然に映画からハイキングに私たちのデートを変更したの?。
K: 僕は写真を撮るにはそれのほうがいいと思ったんだよ。
M: 写真?。
K: ぼ、僕は野鳥の写真を撮るのが好きなんだよ!。写真は僕の新しい趣味なんだよ!。
M: 私、それ知らなかったな。
K: 僕もだよ。
M: へ?。
K: 気にしないで、さて行こうか!。
* * *
K: (彼の心の中で)ああ、だめだ。僕らのデートはもうほとんど終わるところ。そして僕のフォトアルバムにある全てが、鳥、鳥、鳥。
M: じゃあね、コウヘイ。私の乗る電車はあのホームだから。
K: ミノリ!。
M: うん?。
K: ううう…なんでもない。今晩電話するよ。
M: うーん、コウヘイ。私たちもし一緒に写真を撮っても、大丈夫かな?。
K: ああ!。本当?。
M: 私の友達が私に言ったの。「私たちにあなたの彼氏の写真見せなさい!」って。私あなたの写真ぜんぜん持っていないから、私の友達は私が嘘をついているって思っているの。彼女たちは私たちのこと、付き合ってないって言うの。でももしあなたが撮りたくないんだったら、私たち写真を撮る必要はないよ。写真を撮るのが嫌って言う人がいるのを私わかっているから。だから…。
K: 僕は写真撮るの、好きだよ。いや、写真撮るのは大好き!。
M: ほんとう?。じゃあ、手を繋いで!。
K: うん。
M: そして、顔をお互いに近くに合わせて。
K: いいよ!。
M: じゃあ笑って!。私たちの3ヶ月記念日だよ!。チーズっ!。