Riku: 君のアカウントが乗っ取られたって、シューゾウ？。
Shuzo: そうなんだよ、リク！。ダウンロードしていないゲームアプリに対して、そのゲーム制作会社が僕に支払いをしろと言ってる。
Riku: それで、君はどうしたの？。
Shuzo: 僕は僕の契約している通信事業者に連絡して、乗っ取られたことについて話をした。そして、僕はクレジットカードも停止したんだ。でもカード会社は再発行には時間がかかるだろう、って言っていたよ。
Riku: えっ、よく無い状況だ！。
Shuzo: 現在、僕はまったく自分のメルアドを使えないから、新しいアドレスを作らないとならない。そうして、新しいメルアドのことを、多くの相手に知らせるために連絡しないとならないよ。本当に困った！。
Riku: わあ。僕はそれを聞いて本当に気の毒に思うよ。そう言う訳で、僕は君に連絡がつかなかったんだね。
Shuzo: ああ、このことを話しているだけで、怒りが湧いてくるよ。これを誰がしたのかを、僕は疑問に思っている。
Riku: 警察には相談したかい？。
Shuzo: いいや、警察はたった一人の乗っ取り被害者の事件を捜査をすることは無いだろう。君は一年間にどのくらいの人々がハッキングされているか知っているかい？。
Riku: わからないな。
Shuzo: うん、僕もわからない。でも、多いに違いないってことは、わかるよ。
Riku: で、シューゾウ、どのように攻撃を受けたんだい。
Shuzo: 本当に巧妙な手口だったよ。
Riku: 僕にそれを話してくれよ。
Shuzo: 僕は、ヒロセ ハルナ からのメールを受信したんだよ。
Riku: えっ？誰だい？。
Shuzo: 彼女が誰だか、君は知らないかい？。彼女は今最も人気のある女優だよ。
Riku: なるほど。でも、なぜ君がそんなに有名な女優からメールを受け取るんだろう？。
Shuzo: 僕も、驚いた。どうして彼女が僕のメルアドを知っているんだろう？。僕は本当に心が踊って…。
Riku: 待て、そのメールを開いてはいけなかった。君は、開いたのかい？。
Shuzo: 開いたんだ。
Riku: それは巧妙な手口では無いよ、古くからあるやり方だよ。
Shuzo: 解ってる。僕は過ちを犯したよ。
Riku: うん、君は常に、容易な獲物だよ。君はとても良い人すぎて、他の人全てが良い人だと考えている。君はもっと気をつけないとならないよ、シューゾウ。
Shuzo: わかったよ、リク。
Riku: 悪いやつらが、世間には居るんだよ。わかったかい。あっ？。
Shuzo: 何だい？。
Riku: 宅急便からメールを受信したんだ。
Shuzo: 荷物を待っていたの？。
Riku: 確信は持てないんだけれど、ネットで最近買い物をしたんだ。何か注文していたかもしれない。メールにはこうある。「配達時にお客様不在のため、再配達いたします。何時にご在宅でしょうか？。」これは良い、さて、この URL をクリックしよう。
Shuzo: おっと、だめだよ！。リク、待って！。
Riku: どうしてだい？。僕はもう、クリックしちゃったよ。
Shuzo: どうなった？。
Riku: どうしてそんなに君は心配しているように、見えるんだい？。
Shuzo: 他の攻撃の手口を、僕は今思い出したんだよ。宅急便の配達になりすまして、攻撃対象のアカウントにメールを送信するんだ。
Riku: なるほど。でも僕はちがうと思うよ。待て、僕のスマホの画面を見てよ。全部真っ暗だ。これはいけない。
Shuzo: リク、落ち着いて。カード会社へ連絡して、それから…。
Riku: 僕のアカウントが攻撃されたなんて、信じられない！。誰が僕にこんなことを？。
