Haruko:(彼女の心の中で)タクヤどこ?。彼はいつも遅刻。ああ、彼だ。わたしいいこと思いついた!。背後から彼に歩み寄って、彼を驚かせよう!。
Haruko: だれだとおもう?。
Stranger: へっ?。
Haruko: わたしよ、きみの可愛らしい彼女よ。
Stranger: なんですか?。
Haruko: わたしよ、ハルコ!。
Stranger: 貴女は誰です?。
Haruko: ごめんなさい!。わたし、貴方が他の人だと勘違いしてしまって!。
Haruko:(彼女の心の中で)わたしとっても恥ずかしい!。この人はタクヤみたいに立っていたから。それにこの人、タクヤが普段着ている洋服を着ているし。
Takuya: おーい、ハルコ!。
Haruko: ああ、ほんとうのタクヤがきた。
Takuya: ほんとうの僕?。君はなんの話をしているの?。
Haruko: あなたがわたしに本当にはずかしい事をさせたの。なぜなら、あなた、いつも黒い服を着ているでしょう。わたし、知らない人に歩いて行ってわたしの手をその人の目の上に被せちゃったよ!。
Takuya: 君はまたそうしたの?。それは今月三度目だよ!。それに、黒い服を好きな人はたくさんいるよ。
Haruko: それがもんだいなの!。
Takuya: はあ?。
Haruko: あなたの手をつかんだ小さな女の子のことおぼえてないの?。
Takuya: ああ、彼女は僕に歩み寄ってきて、僕の手を握ったね。僕を見上げて、固まってたっけ。彼女のお父さんと僕は似たような洋服を着ていたんだよね。
Haruko: ごらんなさい、わたしだけじゃないのよ。
Takuya: そしたら、僕はどんなのを着るべきかな。
Haruko: しらない。なにか、ちがうものよ…。
Narration: 次の日。
Takuya: やあ、ハルコ!。
Haruko: タクヤ!。わたし、ほかのものを着ろとは言ったけれど、ネオンピンクのシャツに蛍光イエローのズボンはちがうよ!。