Husband: あいつが転職したって?。
Wife: 声を上げないでよ、あなた。
Husband: あいつは何を考えているんだ!。奴の仕事はほんとうにいいものだったのに。あいつは完璧にいい職場を、他で働くために辞めてしまったと?。あいつは私たちにそのことを話すこともなかった。私たちはあいつの親だぞ!。
Wife: わかるけれど、でもあの子は前の会社はなにも問題がないって言っていたわ。
Husband: はん。僕は信じないけどね。
Wife: どうして信じないの?。
Husband: もし問題がなかったのならば、あいつは辞める前にどうして私たちにそのことについて話をしない?。新しい職場には何かしらのいかがわしいものがあるに違いない!。
Wife: どうなるか分かっているから、私たちの息子はあなたに話をしないのよ。
Husband: えっ?。
Wife: あなたはいつもとても大きな声で、どういう理由で彼が物事を事を為すのかを尋ねることもなしに話すでしょう。あなたはあなたの意見を言うだけ、そして彼が何を考えているかについては、気にしない。
Husband: 私は傾聴するよ。あいつが知るよりも私は、より人生のことを理解している、というだけだよ。
Wife: あなた、トシヒロはもう、28 歳よ。彼は自分自身で考えることができるわ。
Husband: 分かっている、しかし…。とにかく、可及的速やかに電話をかけてくるように、彼に言いなさい。
Wife: あの子からの電話はすぐにくるでしょう。電話があるわと言うことだけをあなたに伝えたかったのだけれど、あなたは電話の内容がどんなものかについて知りたがって、気持ちを高ぶらせ始めているわ。あなた、トシヒロがまず言わなければならないことに、耳を傾けてね。いい?。
Husband: 無論、私はそうするよ!。
Wife: (電話が鳴る)彼に違いないわ。
Husband: その電話を私に貸しなさい!。トシヒロ、お前はお前の仕事を辞めてはいけないよ!。間違いでしたと、会社に言いに行きなさい。そしてそこで、まだ勤め続けたいのだと、言いなさい…。ああ…チエさん?。失礼しました、妻に代わります…。君のご友人だよ。
Wife: ごめんなさいね、チエさん。私たち、私たちの息子からの電話を待っていたところなの。またあとで私、掛け直すわね。ご理解ありがとう。またね!。あなた!(ため息)私はあなたに落ち着いてと言ったわよ!。あなたは、やらないよと言ったことをそのまま、やったのよ。
Husband: 私は、そうせざるを得なかったんだ。あいつは一つの職場に長く勤め上げるべきなんだよ。君にはわからないだろうが、この新しい会社は息子をひと月後に解雇するかもしれない。あいつは自分が何をしているのか、全く分かっていないんだよ。
Wife: (電話が鳴る)ああ、今度はトシヒロの電話に違いないわ。はい、トシヒロ。私たちは待っていたわ…。何ですって?。あなた今、病院にいるの?。
Husband: その電話を私に貸しなさい!。トシヒロ、お前、大丈夫か?。交通事故にあったのか?。ああ、お前のことじゃないのか。それは良かった。ああ、カズミちゃん、覚えてるよ。彼女はお前の恋人、だろう?。彼女が交通事故にあったのか?。
Wife: カズミちゃん?。あなた、トシヒロには彼女がいるの?。それにどうしてあなたは彼女のことを知っているの。私は知らないのに?。
Husband: しっ。トシヒロの声が聞こえないよ。彼に話を続けさせてくれよ。ああ…赤ちゃん?。
Wife: あなた「赤ちゃん?」って言ったの?。こんなこと、私は信じられないわよ!。トシヒロは親になる準備なんてできてないわよ!。わたし、トシヒロが誰かと交際していることすら知らなかったわ!。あなた、わたしに彼と話をさせて!。トシヒロ!。
Husband: そう言うわけで、あいつは君に恋人のことを話すことができなかったんだよ。君は交際相手のことに関しては、聞く耳を持たないからね。