Narration: 山の上のあるお寺に二人の若いお坊さん、タロウとジロウが年上のお坊さんと一緒に暮らしています。
Head Monk: タロウ、ジロウ、私は街の会議に行ってくる。私が留守の間、悪さをするんじゃないよ。
Taro: もちろんです。私たちはしません。お師匠。
Jiro: 私たちは決して悪いことは行いません。
Head Monk: うむ、本当か?。先日はお前、私の皿を何枚か割っただろう、タロウよ。
Taro: ああ、あれは私ではありません。やったのはボールです。そのボールは私の手から離れ、その皿に当たったのです。
Head Monk: それは同じことだよ!。もう皿をこれ以上割らないでくれ。あれらは高価な物なのだ。
Taro & Jiro: はい。お師匠様。お約束します。
Head Monk: ああ、それともう一つ。台所にある箱の中に入っている饅頭を食べてはいけないよ。私はあれは鼠を駆除するために買ったんだよ。それらの饅頭は毒で満たされているんだよ。
Jiro: 毒饅頭?。私たちは決してそれらを食べません。
Head Monk: それならいいね。私は日没までには戻ります。
Narration: 二人のお坊さんはサッカーを始めます。ジロウがボールをすこし強く蹴りすぎ、それが皿に当たります。それらの皿は数百の欠片に壊れます。
Jiro: ああ、いけない!。お師匠、大変に怒るだろうな!。
Taro: 心配ないよ、ジロウ。これらの皿は全く高価なものじゃ無いんだよ。お師匠は僕らを脅かすために言っただけなんだよ。
Jiro: ほんとうかい?。でも、それにしても僕はまだ居心地が悪いな。どうしたらいいんだろう?。
Taro: 饅頭を食べようか!。僕らは一つ約束を破った。もう一つの約束も破るべきだよ。
Jiro: でも、それらは毒饅頭だよ。僕は死にたく無い。
Taro: それらの中に毒は入っていないよ。お師匠は彼自身で全部の饅頭を食べたいだけなんだよ。
Jiro: ほんとうかい?。
Narration: タロウとジロウは台所に入り、饅頭の箱を開けます。
Jiro: わあ!。美味しそうに見えるよ。
Taro: ジロウ、先に君が食べなよ?。
Jiro: 僕?。いいや、君が先にいけよ。
Taro: それなら、ひとつの饅頭を半分に分けて、それを同時に食べよう。
Jiro: いいよ。
Taro: 3、2、1…。むむむ!。
Jiro : ああ、僕らは死んでいない!。君が正しかったね、タロウ。饅頭の中には毒は入っていない。
Taro: 僕は君にそう言っただろう!。
Jiro : これは本当においしいね!。もっと欲しいよ!。
Narration: その少年たちは残りが全くなくなるまで、饅頭を食べ続けます。
Jiro: ああ、だめだよ!。僕らは全部食べてしまったよ。お師匠、大変に怒るよ!。
Taro: 心配ないよ、ジロウ。僕にはある考えがある。君、泣くことは出来るかい?。
Narration: その日の夕方、お師匠様が彼の会議から戻ります。
Head Monk: 帰ったよ!。おい、どうしてお前たち泣いているんだ?。
Taro: ああ、お師匠様、私たち本当にごめんなさい。私たちはお師匠様のお皿を何枚か割ってしまいました。
Head Monk: 繰り返すな!。お前たちに私は気をつけろと言っただろう。
Taro: ジロウと私は本当に悪いと思いました。私たちは自分自身を殺害するべきと思いました。
Head Monk: なんだと?!。
Taro: それで、私たちは全ての毒饅頭を食べて、いま私たちが死ぬのを待っているところです!。