Sanzohoshi (Narration): 春、我々は高く暗い山に辿り着いた。突然、樵が現れた。
Woodcutter: 聞いてください。金角と銀角と呼ばれる化け物の兄弟がこの山に居ります。彼らは長い命を得たいがために、お坊さんを喰らいます。注意してください。
Sanzohoshi (Narration): その樵は実は我々に警告しに来たこの地域の仏であり、そうして雲の上に去って行った。
Songoku: 八戒、この山がどのくらい危険なものかを調べに行ってこい。
Hakkai: ああ、分かった。俺はそれをやれるよ、孫悟空。
Sanzohoshi (Narration): 別れたのは間違いであった。八戒は捉えられ、そうして我々も捕まった。孫悟空を除く全員が化け物の兄弟の洞窟に連れて行かれた。
Songoku: 俺のお師匠が捉えられたなんて、俺は信じる事が出来ない!。ふむ、あの兄弟の召使いに俺は化けて、彼奴らが天国から盗んだ宝を得ようと思う。そうしてから、俺は三蔵法師様を助ける事が出来る。
Sanzohoshi (Narration): 知恵と魔法の力で、孫悟空はその兄弟の宝を手に入れた。彼は先ず、弟の銀角と戦った。
Songoku: この扉を開けろ、銀角!。俺は孫悟空である!。
Ginkaku: ここへ来たお前は愚かである。私が魔法の武器を持っていることはお前の知っての通り。
Songoku: お前は赤いゴード、瓢箪の話をしているのか?。
Ginkaku: そうだ。もしお前がお前の名を答えたなら、お前は中に引き込まれ、内部で溶かされてしまうだろう。
Songoku: 大変に面白い。俺も赤い瓢箪を持っていてね。先ず、お前が試してみる事が出来るぞ。
Ginkaku: 孫悟空!。
Songoku: ああ?。
Ginkaku: 孫悟空!。
Songoku: どうした?。
Ginkaku: はっ?。何故うまく行かない?。孫悟空!。孫悟空!。
Sanzohoshi (Narration): 何度銀角が試したにも関わらず、その優れた猿は彼の赤い瓢箪には吸い込まれる事は無かった。
Songoku: さて、俺の番だ。おい、銀角!。
Ginkaku: 俺が銀角だ!。
Sanzohoshi (Narration): 銀角が答えた時、孫悟空の手の中にある赤い瓢箪が銀角を大きな音と共に吸い込んだ。お分かりのように、孫悟空は本物の赤い瓢箪を手に入れていた。そうして、孫悟空は金角の下へ戦いに赴き、彼に余聞を与えた。
Songoku: 銀角は今や、赤い瓢箪の中に在る!。
Kinkaku: ああ、それはまずい!!!。
Songoku: さあ、三蔵法師様を解放しろ。そうすれば俺はお前の命を救ってやる!。
Kinkaku: いやだ!。お前は俺の弟を殺した!。
Sagojo: 孫悟空、お前が来てくれるだろうと思っていたよ。
Hakkai: 沙悟浄と俺を解放してくれよ、俺たちは金角との戦いに加勢するぜ!。
Sanzohoshi (Narration): 大きな戦いが金角軍と私の弟子達の間に始まった。怪物達は強かった。しかし私の弟子達の方がより強力だった。金角ひとりが残った時、孫悟空は彼のことを呼んだ。
Songoku: おい、金角!。
Kinkaku: 何だ?。
Songoku: お前を捉えたぞ!。
Kinkaku: ああ、まずい!。
Sanzohoshi (Narration): 大きな音と共に、金角は魔法の瓢箪へ引き込まれた。我々の、特別な経典を求める天竺への旅は続く。