エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

「The Phantom of the Opera Episode Two」(2023 年 11 月)

 

 そのオペラ座での事故の後、クリスティーヌを見るものは居なかった。それで私は彼女の住まいに行き、彼女と同居している女性と話をした。クリスティーヌは私を愛しているのだとその女性が私に話した時、私はとても驚いた。それは、本当に、真実なのだろうか?。

 そうして突然のことに、私は彼女からの手紙を受けた。

 

「私の大切なラウル。今日の二日後にオペラ座に仮面舞踏会が開催されます。その夜にそこに居てください。白い仮面を身につけ、必ず誰も貴方だと判らないようにしてください。」

 

 私は私の白い仮面で舞踏会に向かった。みな、彼ら自身を楽しませ、酒を飲み、踊っていた。直ぐに黒い仮面を身につけた女性が私の元へ訪れ、私の指先を掴んだ。私は尋ねた。

 

「君だね、クリスティーヌ?。」

 

 しかし、彼女は彼女の指をその唇に当てるのみであった。私は振り返り続ける彼女を追った。彼女は何か、あるいは誰か、を恐れているように見えた。私たちはボックス席の中に、不意に入った。

 

「クリスティーヌ、私達はオペラ座の怪人から逃れている、のだろう?。彼のことを話してくれないか。」

「いいえ。もし貴方が私を愛しているのなら、行かないで。」

「君は嘘つきだ。君は私のことよりも、怪人のことを気にかけている。」

「もし貴方が私を信じる事ができないのなら、それは終わりの時。さようなら、ラウル。」

 彼女は去り、私はオペラ座の怪人を探しに向かった。二時間後、私はクリスティーヌの楽屋に居た。クリスティーヌの足音を耳にした時、私は素早く我が身を隠した。そして、私は彼女が鏡の中に消えるのを見て、驚いた。

 数日後、私はオペラ座でクリスティーヌに会い、彼女は私を屋上へ連れて行った。その時、彼女は私にオペラ座の怪人についての話をした。

 

「音楽の天使とでも言うような、`天使の声`がある日、私に話しかけてきたの。彼は私に歌唱を毎日、教授してくれました。シャンデリアが落ちたあの夜、その天使の声に私はさらわれたの。

「クリスティーヌ、それは天使では無い。それは怪人だよ!。」

「彼の本当の名はエリック。」

「エリックだと?。」

「そう。彼はオペラ座の地下にある地下水路で、一人暮らしています。ラウル、私は見たの。」

「君は何を見たんだ?。」

「彼の仮面の下の彼の顔をです。それは言葉にできないくらいに、恐ろしいものでした。」

「心配をするな。私がここに、君と一緒に居る。この君の指にある金の指輪、彼が君に送った物なのか?。」

「そうです。私はまた彼の元に戻ると誓いました。そして彼は私にその指輪を、誓いを示すために身につけていろと言いました。」

「君は彼のことを愛しているのか?。」

「違います、でももし私の約束を私が破れば、彼は激怒するでしょう。彼はひどいことをするのが、私にはわかります!。」

「我々は逃げるべきだ。私は明日の夜、深夜に君の元へ向かう。一緒にこの街を去ろう。」

 

 私たちは口付けをした。しかし、我々がここに二人だけではない、という気がした。

 

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