エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

「The Phantom of the Opera Episode Three」(2023 年 11 月)

 

 私はオペラ座の怪人から逃げるために、街から逃げるために、鞄と馬、馬車を準備した。クリスティーヌ、私の人生最愛の人、がその次の日に舞台に上がった。私は彼女の輝かしい演技を希望と愛を込めて眺めた。その時全く突然に、照明が消えた。再びそれが点いたとき、クリスティーヌはどこかへ行ってしまった。彼女は再び消失したのだ。私にはオペラ座の怪人が彼女を連れ去ったに違いないことが、わかっていた。私が警察に話をしようとした寸前、何者かが私にささやくのを聞いた。

 

「貴方はエリックの秘密を話してはならない。」

 

 そこにペルシア人が立っているのを、私は振り向き、見た。彼はクリスティーヌが以前私に話したことがある謎の人物だった。彼もまた、常にオペラ座に居り、その建物のことをよく知っていた。彼は言った。

 

「私が貴方を彼女のもとへ連れて行く。」

「クリスティーヌのもとへ?。」

「そうだ、貴方はエリックにもそこで同じように会えるだろう。」

 

 私は彼を初めには信じることができなかった。しかし、私は彼について行き、クリスティーヌの楽屋に到着し、そこで驚いた。彼が壁のとある場所を押すと魔法のように、壁の鏡が反転したのだ。その裏は地下へと続く通路となっていた。エリックは秘密の扉を扱うのが得意なのだと、そのペルシア人は私に言った。我々二人は地下湖のほとりの彼の住処を見るまで、多くの通路を過ぎた。我々はクリスティーヌを救うために彼の住処へたどり着くその道を見つけなければならなかった。我々はそれを見つけ、六角形の部屋の中へと降りた。ペルシア人は静かに言った。

 

「ああ、いけない。鏡の部屋はいけない!。彼はこの部屋を拷問のために使うのだ…。」

 

 その壁は鏡で覆われていた。すぐに我々はオペラ座の怪人の声を聞いた。

 

「お前たちは決めねばならない!。私達はウエディングソングを得るのか、或いはレクイエムか?。」

 

 私は黙っては居られなかった。

 

「クリスティーヌ!」

 

 私は何度も彼女の名を叫んだ。その時、彼が言うのを聞いた。

 

「なるほど。君のラウルがここに居る。私にとってはなんて幸運なことだろう。今や私は彼を探しに行く必要もない。私は彼をここで殺すことができる。」

 

 しかし、クリスティーヌは言った。

 

「だめ、ラウルも誰もここには居ないわ。」

「もう、遅い。奴等は身体に異変を感ずることだろう。」

 

 ペルシア人と私はすぐに異変に気がついた。その部屋は熱く、熱くなっていった。怪人が笑った。

 

「ラウル、この部屋から出る道は、無い!。」

 

 私が意識を失う程に、そこは熱かった。しかしペルシア人は脱出する道を探し続けていた。ついに、彼は床にある小さな扉を見つけ、我々は涼しい場所へと降りた。我々は逃れたのだと考えた。樽があるのを見るまでは。そこには樽が多く、多くあった。我々はある一つの樽の中を覗き込んだ。

 

「樽は火薬で満たされている!。」

 

 オペラ座の怪人はクリスティーヌが彼との婚姻をもし拒めば、オペラ座を吹き飛ばすつもりだったのだ。

 

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