Narration: かつて、とても賢明な家臣を持つ、公正で優しい王がいました。王もその家臣も民衆に愛されていました。しかしながら、幸せではない人物が一人いました。それは王の弟でした。その弟は王になりたいと思っていました。それである日、その悪い弟は或る計画を思いつきました。
Younger Brother: 王は彼の家臣が居るから人気が在るんだ。もし私が家臣を王から引き離したら、王は何をすべきかわからなくなり、国は私のものになるだろう。
Narration: その弟は庭に穴を掘り、王の家臣をそこへ落としました。その夜遅く、その悪い弟はその家臣を彼のローブで巻き、海に家臣を投げ入れました。王は途方にくれました。王が信頼を置いていた家臣は逝ってしまいました。そうして、その弟は王を幽閉し、彼自身が王になりました。しかし民衆はこの新しい王が好きではありませんでした。
Person 1: わたしたちは、前の王に帰ってきてほしい。
Person 2: 弟はよくないよ!。
Narration: そうして、悪い弟は彼の兄を海へ投げ入れました。その元国王は、島へたどり着くまで必死に泳ぎました。しかしこの島は、食べるものも飲むものも何も持っていませんでした。6 日後、とうとう船が通りかかり元国王を人の住む島へと送り届けました。農民が元国王に話しました。
Farmer: お前は外国人か?。
King: はい、そうです。私は悪い男に海に投げ入れられたのです。
Farmer: なんて奇妙なことだろう。俺の友人にも同じことが起きたんだよ。彼もまた、お前の国の出身だ。
King: ほんとうですか?。私を彼に会わせていただくこと出来ますか?。
Famer: もちろんだ。
Narration: 農民は彼を彼の友人に会わせるために連れて行きました。元国王はその男を見た時に驚きました。それは彼の失った家臣だったのです!。彼らは喜びとともにお互いに泣き、抱き合いました。そうしてある日、元国王と家臣の国出身の商人が訪れ、その二人を悟りました。
Merchant: 私はお二人にあえて大変幸せです!。私達の国は困難な状況にあります。お二人は戻り、私達を救わなくてはなりませんよ!。
Narration: そうして、その二人は彼らの国へと戻り、悪い弟を牢へと投獄しました。元国王は今、再び王となりました。しかしながら、その国は資金を持ちませんでした。それでその家臣は民衆に手紙を送付しました。
Minister: 国民の皆様それぞれが、卵を手に入れて雌鳥の元にそれを置くのです。
Narration: これはそれほど難しいことではなかったので、民衆はそれを実施しました。20 日後それらの卵が孵り、ひよこが産まれました。次にその家臣は民衆に、それらひよこが卵を産むまで育つように、ひよこの世話をするよう言いました。そして、その家臣はまた違う命を布告しました。
Minister: 皆様それぞれの古い雌鳥、及び雄鶏を宮殿へお持ちください。
Narration: そうして、その家臣は資金を作るためにそれらを売却しました。それは賢いアイデアでした!。国はすぐに再び豊かになりました。その王は彼の国民に奉仕し、彼の余生を宮殿で過ごしました。