エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

「Finding Home Again」(2024 年 2 月)

 

 もしみなさんがみなさんの家族と誤って引き裂かれ、異なる国へ行くことになったら、どうしますか?。本当の家族を探そうとするでしょうか?。オーストラリアのある男性がこれを行いました。何が起きたか、見ていきましょう。

 1986 年、サルー・ブライアリーはインドの小さな村の電車の駅で迷子になりました。彼はまだ 5 歳でした。彼はその駅に彼の兄と一緒にいたのですが、不意に彼からはぐれてしまいました。サルーは混乱し、近くにあった列車に乗りました。数日後、彼はコルカタ、今ではカルカッタとして知られる街に到着しました。彼は彼の故郷に戻る電車に乗りたかったのですが、それは不可能でした。彼は彼の苗字も、彼の故郷の名前も知りませんでした。彼は自分が誰なのか、自分がどこ出身なのかを人に伝えることが出来ませんでした。数週間を路地で暮らしたのち、彼は両親のいない子供たちの家へ連れて行かれました。そうして彼はオーストラリアのスー、ジョン・ブライアリーの養子となりました。すぐに、サルーはタスマニアでの彼の新しい人生が始まりました。

 スーとジョンはサルーに親切な世話をしました。そしてサルーは幸せでした。しかし、彼はインドでの人生をたまに考えました。彼はとても若かったので、彼は彼の母親と兄弟たちのことをはっきりと覚えていました。ある日、彼が 20 歳のころ、ある友人が彼に、もしかすると彼の故郷をグーグルアースで探すことが出来るのではと、話しました。そうして、2006 年、彼は探し始めました。

 

「私はカルカッタから始めて、外に出る鉄道を追っていきました。」

 

 サルーは大体 2 日間くらい電車に乗っていたことを知っていました。それで、彼はカルカッタから 約 1,200 km くらいのところが彼の故郷だと考えました。彼はまた、駅のそばに水のタンクがあることを覚えていました。サルーはネットの地図でそのタンクを探しました。そうして数年の捜索ののち、2011 年に彼は彼のホームタウン、カンドワと思しき場所をとうとう見つけました。

 2012 年の初め、サルーはインドに飛びました。カンドワで、子供時代の家だと思う家を彼は発見しました。しかし扉は閉じており、鎖がそこに掛かっていました。しばらくの間、彼は彼の家族は全員亡くなった物だと考えました。その時、英語を話す男性が彼に近づいてきました。サルーはその男性に彼が 5 歳だったころの彼自身の写真を見せて、彼が彼の母親をあがしていることを話しました。その男性はその状況を理解し、彼の母親に会わせるために彼を連れていきました。

 

「私が母親にあった時、時は止まりました。」

 

 サルーの母親はそれが彼女の息子だと、直ちに判りました。そして二人は長い時間、抱擁しました。彼女は彼女の失われた息子がいつか帰ってくることを期待し、決してその村を離れることはありませんでした。25 年後に、サルーはとうとう彼の家族と再び一緒になれたのです。

 

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