エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

「Cockroach Traps」(2024 年 4 月)

 

 みなさんはゴキブリを見たときにどうしますか?。50 年ほど前、小さなおうちのような見た目の、有名なゴキブリの罠が発明されました。今日はこの賢明な製品について掘り下げていきましょう。

 

 1970 年代、ゴキブリは日本の家庭での悩み事でした。人々はしばしば丸めた新聞紙でゴキブリを追い詰めていました。しかし一度に一匹のゴキブリしか追うことはできませんでした。兵庫県にあるとある企業がこの問題を解決する製品を開発しようと思っていました。この企業の社員の中山亨さんは私たちに彼が経験したことを話してくれました。


 「その当時、他企業はゴキブリについて考慮することはありませんでした。ですから私たちはゴキブリを捕らえる罠を開発することを決めました。」


 しかしながら他の企業がゴキブリの罠を売り始めました。プラスチック製の箱の中に餌を入れ、ゴキブリがその中に入ります。箱の中の特別な門が、逃げる虫を防ぎます。それは良い製品のように見えましたがしかし、開発チームは気がついたことがありました。その箱の上部は透明なプラスチックでできています。ですから、内部のゴキブリが見えてしまっていました。加えて、虫は生きたまま捕らえられていました、そのためゴキブリを捨てる際にはそれを殺さなくてはなりませんでした。

 

 「顧客にとって、やらなくてはならないことが多すぎる。」

 

 よりよい罠を彼らは開発できたのでしょうか?。その当時、ある暑い夏の日、チームのメンバーは蝉の声を聞きました。彼らは彼らの幼少の頃に蝉をとっていたことを思い出しました。ネバネバの液体を付着させた木の枝をいつも用いていました。同じ方法でゴキブリを捕獲することができるかもしれません。チームはこれを試すために糊のついたテープを使用しました。中山さんは言います。

 

 「ゴキブリがこのテープの上を歩くと、それらは罠にかかりました。その瞬間、これがゴキブリを捕らえるためのベストな方法だと分かりました。」

 

 すぐに糊のついたシートを内部に装着した紙の箱が試作されました。その虫を見ることがなく捨てることができます。しかしながら、ゴキブリがこの箱の入り口に来ても、彼らは中に入らないかもしれません。ゴキブリたちは彼らの触覚でネバネバした床に触れます。チームはこれを解決する方法を考えました。そうしてあるメンバーがアイデアを思いつきました。入り口にある斜面です。

 

 「ゴキブリがこの斜面を登ると、彼らの触覚は糊のある床面に触れることはない。」

 

 チームは斜面を付け足しそれを実験しました。ゴキブリは罠の中に入りました。そうして、つぎから、次へと。それはうまく機能しました。

 

 その床にぴったり適切な糊を選定したのち、1973 年、この製品は完成しました。チームはこの箱を小さな赤いおうちに見えるように作りました。さらに、箱の横側には可愛いゴキブリのイラストがありました。まず初めにはこの意匠は企業的な顧客には不評でした。真剣な製品には見えなかったのです。しかし、顧客たちがそれを使用したのちにはその製品がたくさんのゴキブリを捕獲するので彼らは喜びました。すぐにこの製品は日本において大きなヒット商品となりました。そして今では、世界中 30 以上の国や地域で使用されています。

 

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