エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 和訳

NHKのラジオ番組 enjoy simple english「エンジョイシンプルイングリッシュ」を和訳しています。

「Low-Pain Needles」(2024 年 5 月)

 

 病院にて注射を打たれることは不快なことかもしれません。しかし、さほど痛くない針が存在することを皆さんはご存知ですか?。今日は、我々はどのようにこの便利な器具が発明されたかを見ていきます。

 

 我々の物語は 2000 年に始まります。西川尚穂氏は医療機器を作る企業で、新製品を開発していました。ある日、彼が病院を訪れた際に彼はあるものを見ました。少年が彼自身に注射を打っていました。彼が彼のお腹へ針を打つ時、彼は痛そうに見えました。少年は糖尿病に罹っていました。彼は彼の血中の糖の量を制御するために一日に四回、インスリン注射を必要としていました。

 西川氏は考えました。

「糖尿病を患う子どもたちのために、注射をより痛みが少ないものを私は開発したい。」

 

 西川氏と彼のチームはただちに痛みの少ない針の開発を始めました。始めに、彼らは極めて細い針を作るということを考えました。人体の皮膚のある部分は痛みを感じますが、ある部分は感じません。もし針がとても細いのならば、痛みを感じる部位に触れずに済むかもしれません。しかし、それには問題がありました。

「細い針から液体を外部に送出するには、とても強く押し出す必要がある。」

 西川氏と彼のチームはその問題をより簡易にする手段を見つけたいと思いました。すぐに、あるチームメンバーがあるアイデアを思いつきました。それは先端近くがより細くより細くなっていく針を作るというものでした。この解決法で、液体はより少ない力で押し出されることが可能になりました。西川氏の企業はこのような形状の針を作る経験を持ちませんでした。彼らはこれを作れる誰かを見つける必要がありました。

 

 チームはその針を作ることができるかどうかを、金属加工業の企業に尋ねました。しかし彼らは皆、できないと言いました。その時、西川氏は東京の金属加工業を営む小さな企業のことを耳にしました。その会社は6人の社員しか持ちませんが、彼らの卓越した技能は世界中に知れ渡っていました。

 チームメンバーの一人が、岡野雅行、その会社の社長、に会いに行き糖尿病の子供たちを助けたいと言うチームの願いを彼に話しました。岡野氏はそれを援助することに挑戦することは、幸せなことだと言いました。それは簡単なことではありませんでしたが、一年以上たち、岡野氏は先端付近が細く、より細くなる針を製造することを可能にしました。

 その新しい、細い針を受け取とったのち、西川氏のチームはナイフのような特別な先端を付け加えました。このことは皮膚内に入る針をより安易に、そして痛みを減少することに役立ちました。

 

 今や新しい針を試験する時です。そのメンバーたちは日本中の病院に向いました。通常の針と、新しい針と、どちら共に患者に用いることを、医者たちに依頼しました。もし新しい針がより痛くないなら、彼らは彼らの製品を販売することができるでしょう。

 二ヶ月後、医者たちは彼らのテストの結果を公表しました。針はより一般的になりました!。西川氏は言いました。

「私は幸せを感じました。我々の注射針が患者さんたちの暮らしをより良くするだろうことを考えることは、私を嬉しくさせました。」

 

 痛みの少ない注射針は 2005 年に販売され、今日では世界中で使用されています。

 

https://amzn.to/3xGVIHu

プライバシーポリシー お問い合わせ